本学OGで、フィリピンで貧困の子どもたちの救済施設を運営している倉本陽子さんが、「人間力大賞2012」の地球市民財団奨励賞を受賞しました。
2012/10/17
公益社団法人・日本青年会議所が主催する「人間力大賞第26回授賞式」が9月28日、東京港区のサントリーホールで行われ、本学OGの倉本陽子さんが地球市民財団奨励賞を受賞しました=写真左=。人間力大賞は、環境、国際協力、医療、福祉、文化・芸術、スポーツ、その他の分野で積極果敢に活動・挑戦している人間力あふれる若者に与えられる賞です。
倉本さんは2001年に本学英語文化学科を卒業。その後、本学附属中高の臨時職員として勤務しながら、国際協力の道を模索していたところ、フィリピンで無料診療所を開いている助産師の富田江里子さんに出会いました。富田さんの「国際協力は専門家でなくても誰でもできる」という言葉に感銘を受け、2008年、本格的に活動するためフィリピンへ向かいました。
貧困ゆえの虐待、労働、不就学などの問題を抱える子どもを保護し、学習支援するため、2008年にフィリピンのザンバレス州スーピック市に「希望に満ちる家 WISH HOUSE」を設立し、運営を始めました。また、施設に来られない子どもたちのために、地域へ赴き、出張青空教室も開いています。
現在は年間500人の児童と関わり、子どもたちが生きていくための知恵をつけ、将来希望する職業に就けるようにさまざまな経験ができる機会を無償で提供しています=写真中、右=。
倉本さんは「特別なことをしているつもりはありませんが、今回、私の活動が社会に認められ感動しています。今後はもっと行政と連携し、支援範囲を広げていきたい。最終的には、フィリピンの人たちが、自分たちの力で現地の子どものために活動できるようになることが目標です」と話しました。