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師走の風物詩・甲子園会館ライトアップイベントを開催! LED照明や廃油から精製したバイオ燃料を使って省エネに配慮し、来場者約3400人を幻想的な光の世界へといざないました。

2012/12/02

 国登録有形文化財や近代化産業遺産に指定されている歴史的建造物「武庫川女子大学甲子園会館」(旧・甲子園ホテル)とその庭園をライトアップするイベントが12月1・2日に上甲子園キャンパスで開催されました。二日間で市民ら約3400人が来場し、幻想的な光の世界を楽しみました。会館正面の2本のジャンボクリスマスツリーは、12月25日まで毎日午後5時30分から8時30分にライトアップされます。

 このイベントは本学に建築学科が開設された2006年から始まり、今年で7回目。イルミネーションに約10万個の電球を使用し、そのうち約3万球を発光ダイオード(LED)にするなど、節電にも取り組みました。ツリーの照明は、ほぼ100%を学内の食堂から出た使用済みの天ぷら油を精製して作ったバイオ燃料で発電した電力でまかないました。

 1日午後5時15分に行われた点灯式では、糸魚川学長が「甲子園会館は82年前に建てられ、今でも美しさ、憩、楽しみを与えてくれています。今日のライトアップは建築学科の学生が中心となって準備をしてきました」とあいさつ。同5時30分、キャンパス全体が消灯し、大河原学院長や学友会総務委員会委員長の加藤七波さん、建築学科学生幹事長の潮海雅さんらが点灯スイッチを押すと、甲子園会館が鮮やかに浮かび上がり、ジャンボクリスマスツリーはオレンジ色の暖かい光に包まれました=写真右=。広場に集まった来場者からは、大きな歓声があがり、携帯電話のカメラなどで写真を撮る人でにぎわいました。

 会館南側の日本庭園の照明演出は、建築学科1・2年生の学生が、演習の一環で担当。庭園や建物を約150基の照明でライトアップし=写真中=、会館前には学生が手作りした約200基の行灯を並べました。

 点灯式の後には、附属高校コーラス部の生徒約50人が「ジングルベル」「荒野の果てに」などのクリスマスソングを歌ったり=写真左=、音楽学部の卒業生や大学のジャズ同好会などの学生団体が演奏したりして、クリスマスムードを盛り上げました。

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