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巨大地震発生と津波の襲来を想定した「にしのみや津波ひなん訓練」に教職員約35人が参加。甲子園会館には、地域住民約3000人が“避難”しました。

2013/01/28

 巨大地震とそれに伴う巨大な津波の襲来を想定した訓練「にしのみや津波ひなん訓練」が1月27日午前、西宮市内全域で行われました。本学でも教職員約35人が参加し、地震・津波発生時のキャンパス内での学生の避難誘導や安全確認の体制を確認しました。

 この訓練は巨大地震の発生に備えて、西宮市が本年度初めて実施しました。マグニチュード9.0、最大震度6弱の南海トラフ巨大地震が発生し、5mの津波が押し寄せる―という想定。①緊急情報を知る②地震の揺れから身を守る③5mの津波が来る前に避難する―という3つの流れで実施されました。

 午前10時、ラジオの「さくらFM」や近隣の防災スピーカーから地震発生を伝える緊急情報が流れ、教職員は体勢を低くしたり、机の下などに入ったりし、地震の揺れから体を守る練習をしました。続いて同3分、大津波警報が発令を知らせる校内放送が流れると、一気に緊張した雰囲気に包まれました。大学周辺でもサイレンや緊急放送が鳴り響き、騒然となりました。

 学内では教職員が学内放送やハンドマイクで避難を呼び掛け。中央図書館3階に設けられた「防災訓練本部」では、公江茂事務局長らが、避難の状況や校舎の被害情報などを情報収集にあたりました=写真中=。また、津波避難ビルになっている中央キャンパスの研究所棟、栄養科学館には鳴尾町一丁目と笠屋町の住民約220人が避難=写真右=。住民らは、自宅からのルートや建物の入り口の場所などを確認していました。

甲子園会館には3000人が“避難”
 避難訓練のゴール地点となっていた上甲子園キャンパス甲子園会館には小曽根線周辺の住民約3000人が集まりました=写真左=。西宮市への津波第一波の到達が午前11時30分に想定されていることもあり、訓練に参加した市民らは急ぎ足で小曽根線を北上し、甲子園会館を目指しました。会館の西ホールでは防災についての講演会も開かれ、市民らは真剣な表情で聞き入っていました。
 
 訓練に参加した鳴尾町一丁目自治会長の水野喬司さんは「近所に武庫川女子大学の立派な建物があるので、頼もしいです。災害時に迅速に行動できるよう日頃から防災意識を高めていきたいです」と話していました。

課題・問題点も明らかに       
 この日の訓練では、近隣の防災スピーカーから流れる緊急情報は、本館前にいても内容を聞き取れないなど問題点も明らかになりました。学院の防災ワーキンググループは訓練結果を振り返り、課題・問題点を明らかにして、改善することにしています。

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