教育学科の藤本ゼミの3年生がゲスト講師を迎えて、食育授業のデモンストレーションを体験しました。
2018/05/31
教育学科・藤本勇二講師の「教育演習」で、食器づくりを通じて和食器の意味を伝えている三信化工の海老原誠治さんを講師に迎えた出前授業が行われました。
授業のテーマは「うつわから広がる食育~和の文化・行動変容・環境~」。小学校の全校集会や食育集会などの短い時間で分かりやすく食育について発表する場を想定した「和食器を使った食育の授業」のデモンストレーションを体験しました。
実際に和食器を用いて、昔の人がもの・自然・生き物など様々な存在を敬い大切にていたことや、その思いが「かたち」となって和食器などで表現されていることが紹介されました。 日本でよく目にする器や風呂敷などの柄でよく目にする「からくさ模様」が、実は海外から日本に伝わってきたことを例にあげ、日本文化と他の国の文化との結びつきや歴史にも触れ、日本文化を理解するだけでなく海外の文化を理解し尊重することの大切さを学びました。 他にも食を通した資源に関することや世界情勢についても話は展開されました。海老原さんは「子どもは様々な思考を持っているので、何かを伝えるにはいろいろな切り口が必要です。言葉だけでなく数字を使いながら年齢によって伝え方を変えてアプローチするなど、もれのない話し方で子どもの気持ちを動かすように心掛けて欲しい」と話し、デモンストレーションを締めくくりました。
ゼミを担当する藤本勇二講師は、「今日の出前授業で学んだ、『いただきます』の込められた意味のように自然の恵みや命をいただき、余すことなく感謝して、言葉からのアプローチをしながら子どもたちに日本の文化を伝えていってほしい」とコメントしています。
本学のインスタグラムアカウント『Mukogress』では動画でこの授業の様子をお届けしています。