環境シンポジウム「身近なことから環境問題に貢献する」が開催されました。
2018/07/09
環境シンポジウム「身近なことから環境問題に貢献する」(主催:武庫川女子大学・武庫川女子大学附属中学校高等学校、後援:西宮市・西宮市教育委員会)が7月9日、中央キャンパス 日下記念マルチメディア館メディアホールで開催されました。学生や教職員が参加し、環境問題の専門家の講演などに熱心に耳を傾けました。
武庫川学院は2008年5月「武庫川女子大学環境宣言」をし、学院全体で環境保全に積極的に取り組んでいます。司会は島居日奈さん(日本語文化学科3年)が担当。初めに河合優年副学長による開会挨拶、西宮市環境局環境総括室長 廣田克也さんの来賓挨拶がありました。
基調講演「持続可能・地方分散型社会構築のための実践」京都大学名誉教授 芦田譲さん
京都大学名誉教授の芦田譲さんが「持続可能・地方分散型社会構築のための実践」と題して基調講演しました=写真右=。芦田さんは限りある資源に代わる、再生可能エネルギーの様々な取り組み事例を紹介。また、食料自給率を上げる必要性や、循環型農業の実践など具体的な内容を示し、個人の節約もすぐにできる貢献であると話しました。
取組報告「キセカエハウス-伝統的住環境技術を用いた対話のしつらえ-」
生活環境学研究か建築学専攻の大原こころさん、上原陽さん、江口知里さん(大学院修士2年)が昨年行われた『大学対抗建築コンペ「エネマネハウス2017」』で優秀賞と特別賞「ライフデザイン賞」を受賞した「キセカエハウス-伝統的住環境技術を用いた対話のしつらえ-」について報告=写真左=。建築時の断熱材施工や完成後の建具の変更の様子を示し、実証実験でも晴天時はゼロ・エネルギーでまかなえたことを報告しました。
最後の質疑応答では、学生から「自給自足対策について」や「日本の気候にあった効率よい発電は?」などの質問に、芦田さんが実際の取組を交えて答えました。その上で「皆さんが自分自身でできる節約などに取り組み、周りへも理解を広めていただきたい」と総括しました。