教育学科の学生たちが子ども食堂でボランティア
2018/07/23
地域の子どもたちに手作りの食事を提供している「夕やけ食堂」(尼崎市元浜町)に、教育学科の吉井美奈子ゼミの3年生らがボランティアで参加しています。調理の手伝いや配膳をするほか、子どもたちと遊んだり、宿題をサポートしたり。食事の時間にはいっしょに食卓を囲みます。5月から活動をスタートし、このほど尼崎市の「支え合いの人づくり支援事業」に採択されました。教育を学ぶ学生が、地域の取り組みに主体的にかかわることで、子どもを取り巻く問題や地域の課題に目を向けるきっかけになることが期待されます。
「夕やけ食堂」は、放課後、子どもたちが安心して過ごせる居場所を作るとともに、みんなで食卓を囲む楽しさを知ってもらおうと、全国的に広がっている「子ども食堂」の取り組みの一つです。元浜社会福祉連絡協議会婦人部で作る「モコモコ倶楽部」が、昨年から月1回、同協議会元浜南会館で開いており、小学生を中心に約20人が利用しています。
学生たちは遊びやイベントを考えたり、デザート用のお菓子を用意して、活動にのぞみます。7月19日は、昼休みを利用して、学校教育館でクッキーを手づくりし、持参しました。
夕方、学生たちが「夕やけ食堂」を訪れると、顔なじみの子どもたちが「こんにちは!」と、飛びついてきました。「いっしょに遊ぼう!」「宿題やってからよ」――。甘えたり、笑いあったりする様子はまるで大家族のようです。
この日の夕食のメニューはコロッケとキャベツのサラダ、そうめん、ごはん。子どもたちは学生と並んで、揚げたてのコロッケを、おいしそうにほおばっていました。「モコモコ倶楽部」代表の小林三枝子さんは「子どもたちは学生が大好きで、一緒に遊んでもらってうれしそう。私たちも助かっています」。
学生の3年、辻中日菜さんは「子どもたちがかわいくて、楽しい。最近、一人でご飯を食べる子が多いと聞くので、こういう場を知ってもらい、広げていきたいです」と話していました。