附属総合ミュージアム設置準備室秋季展覧会「粗品?粗品!―時代の空気感を映す―」が始まりました。
2018/10/17
2018年度武庫川女子大学附属総合ミュージアム設置準備室秋季展覧会「粗品?粗品!―時代の空気感を映す―」が10月17日(水)、武庫川女子大学学術研究交流館5階ギャラリーで始まりました。12月5日(水)まで。
大阪市東住吉区の町屋にあった生活財約2万点を保存する「中田家コレクション」(武庫川女子大学蔵)から、「粗品」に焦点を当て、戦時中から現代までの約800点を展示しています。
「粗品」と書いた熨斗紙や包み紙がついているもの、店や会社名が入ったものを、「粗品」とみなしました。ポケットティッシュやマッチといった簡易なものから、タオル、タッパー、ポーチなど軽いもの、ガラス食器、漆器など高級なものまで、多種多様。銀行のキャラクターグッズとして配られたキューピー人形のコレクションは大小20体以上あり、法被を身に着けたものもあって、目を引きます。クリスタルガラス風のプラスチック食器や、戦争中、各家庭に配られた日の丸の扇子など、時代をしのばせる品々も。これらを「伝統的な粗品」「暮らしの便利グッズ」などと分類し、粗品だけで食卓周りを再現するなど、粗品が暮らしに溶け込む様子が伝わる展示になっています。
観覧無料。来場された方に図録をプレゼントします。
オープニングセレモニーでは、河合優年副学長が「祖父母の時代に、うちにもあったような品々で、興味深く見ました。こうしたモノは、昨今、急速に失われつつあるが、先人の生きた時代を知る手がかりとして大切に守り、その意味を武庫川女子大学から発信していきたい」とあいさつしました。横川公子・附属総合ミュージアム設置準備室室長は、「雑多な生活財を整理、研究し、展示に足る資料に高めた貴重な成果です。あいさつや心づけなど、粗品のもつ意味の広がりを感じてください」と呼びかけました。期間中、展示品について解説する「ギャラリートーク」を4回開催。11月28日(水)に、シンポジウム「なぜ普通のモノをしらべるのか」(無料。申し込み不要)を開催します。
開館時間:10時~16時40分
休館日:土曜・日曜・祝日、11月22日(木)