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作家の森絵都さんを招き、「作家と語る」第5回が開催されました。

2018/10/27

武庫川女子大学附属図書館は10月27日、作家の森絵都さんを招き「作家と語る」第5回を公江記念講堂で開催しました。学生や一般の方、約500人が参加しました。

「作家と語る」は本学の大学・短期大学部の学生1万人を対象にした「読書に関わるアンケート調査」の結果、学生に支持が高い女性作家を招き、学生と作家をつなぐイベントです。今回は『つきのふね』で野間児童文芸賞、『カラフル』で産経児童出版文化賞、『風に舞いあがるビニールシート』で直木賞など多数の受賞作のある作家・森絵都さんを迎え、学生・卒業生7人とトークセッションを行いました。

 

登壇者が好きな作品からグッときた一文を切り出して、なぜグッときたのかをまとめた冊子を作成し、森さんとのトークセッションに臨みました。それぞれが作品への思いを語り、森さんに質問。それに答えて森さんは作品個々の執筆時の思いや小説の中の人物について話しました。

 

「小説の中の登場人物たちは、主人公と違う視点を持って、ときにすれ違うことがあります。そのすれ違いを描くことが好きです」「若い人に読んでほしいと思って、人に寄り添うような言葉を入れようとしていたこともあります。デビュー作に10代の人が共感してくれるのは、私自身が若く生々しい感覚が残っていて表現できたから」「震災後に直接の被災地ではないけれど、東京で起こっていた日常の中の小さな揺れを残しておけないかと連載に取り組みました」など、作家本人ならではのエピソードを披露。最後に「私の作品が力になった、と言っていただくことがありますが、それは作家の力ではなく、読む人自身の力。力があるからこそ、作品により引き出されるのだと思っています」と読者である登壇者と来場者に話しかけました。

 

【トークセッション参加者】

臼井七海さん(日本語日本文学科4年)、多木彩乃さん(同 4年)、松永実紗さん(同 2年)、槇元美歩さん(同 1年)、小田原悠さん(健康生命薬科学科2年)、宇都宮日菜さん(日本語文化学科2年)、市岡陽子さん(卒業生)

コーディネーター:塩田えみさん(フリーアナウンサー・卒業生)

 

 

 

 

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