石井登志郎西宮市長の講演「シチズンシップ~市民の力(シチズンシップ)で、よりよい西宮市へ~」が甲子園会館で行われました。
2019/06/02
武庫川女子大学オープンカレッジ主催の学院創立80周年記念講演会が5月25日、甲子園会館で開催され、石井登志郎西宮市長の講演が行われました。
石井市長は、「シチズンシップ~市民の力(シチズンシップ)で、よりよい西宮市へ~」の演題で講演を行い、社会構造が大きく変化し、行政需要が大きく膨らんできているが、行政の職員をたやすく増やせるという状況にはない。役所は何ができるか、何をするべきか、また、役所だけではなく市民もその担い手となれるはず。「市民の前向きな力」、すなわち「シチズンシップ」こそが、社会をより良くしていくのではないかと提起しました。
また、フランス革命、アメリカ独立革命といった歴史や、シチズンシップの大切さを訴えたケネディ・アメリカ大統領の就任演説やシチズンシップ醸成のバイブルと言われるイギリス・ブレア政権の「クリックレポート」などの紹介も行いました。
そして、市におけるシチズンシップの現状と課題、これからの展望について、公園や環境といった身近な例をあげて説明があり、シチズンシップを醸成し、市民と行政が協働して地域社会で支援の必要な方を支えていくことが大切。それには市役所も市民との協働の可能性を常に意識しながら仕事を行っていくことが不可欠であるとした上で、「理想とする姿を、みんなで共有しよう!」と総括しました。
会場の西ホールには、超満員となる233人が来場し、講演を熱心に聴き入っていました。講演後は、来場者から市の借金のことや子どもの見守隊などについて質問があり、石井市長と意見交換を行いました。
この日の学院創立80周年記念講演会では、石井市長の講演に先立ち、オープンカレッジ受講生によるミニコンサートも開かれました。