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食物栄養学科の松井徳光教授が『G20農相会合in新潟』で、発酵食品について講演しました。「発酵食品は、世界共通の食品であり多様性に優れた食品である」と言及。

2019/06/08

 5月に新潟市で開催された20ヵ国・地域(G20)農相会合の発酵食品をテーマにした関連イベントで、本学食物栄養学科の松井徳光教授が講演を行いました。

 イベントはG20農相会合開幕前の510日、農林水産省が主催して開催しました。高鳥修一農林水産副大臣が「食に焦点を当て、参加各国の共通性や異文化交流を楽しんでほしい」とあいさつし、その後、松井教授が「発酵食品の多様性と共通性」というタイトルで講演しました。

  世界各国に発酵食品が存在する原因として、地球には発酵に関与する微生物が広範囲に生息し、人類の食生活の歴史と共に、それぞれの国の風土に適した発酵食品が誕生してきたことを述べ、酵母によるアルコール発酵で酒が、酢酸菌による酢酸発酵で酢が、乳酸菌による乳酸発酵でヨーグルトや漬物などがつくられてきたことを説明し、発酵食品は世界共通の食品であり、多様性に優れた食品であることを言及しました。

  また、世界の和食ブームや和食の2013年のユネスコ無形文化遺産登録において、和食が健康的な食品であることを認めさせるきっかけとなった食品が味噌であることを指摘しました。そして、今後は各国で誕生した発酵食品を組み合わせた、新しいタイプの発酵食品が登場する、と話しました。

  松井教授は、「G20という主要な国の代表者が集まる会合で、主催国である日本を代表して発酵食品に関する講演をする経験ができたことを嬉しく思っています。まさにグローバルな世界でした。これからもきのこに関する研究に加え、発酵食品の研究においても頑張っていきたい」と話しています。

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