関西の5大学が連携した共通講座で、「新たな社会Society5.0”で地域の医療はどう変わる?」をテーマとした最終発表会が実施されました。
2019/08/29
関西の5大学(藍野大学、大阪電気通信大学、大阪薬科大学、武庫川女子大学、森ノ宮医療大学)が連携して共通講座を開講しています。その大学間連携事業の科目「多職種協働グループワーク実践論」(食物栄養学科 講師 長谷川裕紀)で8月、社会医療法人愛仁会と連携して5日間の集中講義を実施しました。
授業には5大学から35人の学生が参加し、8月23日には、2017年度に移転した千船病院を見学しました。学生が将来、就職を考える時の参考になるよう、所属学科に応じて、栄養、薬剤、臨床工学、医療ソーシャルワーカーのそれぞれの部署を見学し、現場の方から説明を受けました。
今年度のテーマ「新たな社会“Society5.0”で地域の医療はどう変わる?-Aさん夫婦の事例を通して-」に対し、大学や学科、学年の枠を超えて結成した6グループが、それぞれの専門知識を生かして、未来の医療・介護・福祉の姿を想定し、意見交換した結果について、8月27日に最終発表をしました。多職種連携による訪問介護サービスや訪問診察の実施、AIやIoTを利用した在宅診療の実施、QOLの向上を目指した介護ロボットの利用による生活支援など、様々な内容が発表されました。また、多職種が連携しながら“Society5.0”が実現された社会で活躍するためには、専門分野だけではなく、他分野も含めた幅広い知識を取得すること、コミュニケーションを取りながらお互いに協力すること、そして進化が続く医療に合わせた知識スキルを学び続けることの重要性を認識したことも併せて発表されました。
発表会には愛仁会の関係者3人も参加し、「これから社会で活躍する学生が、この授業を機に、それぞれの専門分野を生かして多職種連携について学ぶことは大変すばらしいことであり、近い将来訪れる社会の姿 “Society5.0”に向けて、専門分野で何ができるかを更に考えていただきたい」と感想を述べました。
参加した学生からは以下の感想が寄せられました。
・学校での講義では学べないことがたくさんあり、自分の将来像を描くヒントになったと思います。今回の実習で自分に足りないもの、必要なものを発見し、今後のスキルアップに生かしたいと思いました。(千船病院見学)
・色々な学部学科でグループワークができたので、他大学のことや学んでいる学問についても知ることができたので良かった。議題は少し難しかったけれど、協力して話し合えたと思います。
・病院見学に行ったり、プレゼンの方法を学んだり、この5日間の講義で医療人としての知識をたくさん学べたとても良い機会になりました。
・今回の講義全てを通して非常に勉強になりました。一連の流れを通して多職種連携について学ぶことができ、中身の濃い5日間だったと思います。学生の間に、他大学生と学び、議論することができ、良い経験になりました。
(社会連携推進課)