北京五輪・カヌーレーシングで日本女子初の入賞を果たした、卒業生の鈴木・北本両選手が西宮市長に入賞を報告。翌18日、本学で「私たちのオリンピック~アテネから北京へ~」をテーマに講演しました。
2008/10/18
北京五輪のカヌー・フラットウォーターレーシング女子カヤックフォア500m決勝で日本初の6位入賞を果たした本学卒業生の鈴木祐美子さん(左写真の左端)と北本忍さん(同左から2人目、北本さんは同ペア500mでも日本初の5位入賞)が10月17日午後、西宮市役所を訪れて、山田知・西宮市長に入賞を報告しました。
鈴木選手は1998年に本学文学部教育学科体育専攻=現・健康・スポーツ科学科=を、北本さんは1999年に同専攻を卒業しました。2人は本学で初めてカヌーに出合ったことや、アトランタ五輪に出場された先輩に刺激を受けて練習したこと、北京オリンピック前の合宿の様子などを話しました。そして「オリンピックでは若い選手が頑張っているので力をもらい、先輩方がメダルを獲得しているのを見て励みになりました」「賞をいただけたのは多くの方々の支援・応援のおかげです」と周囲の人への感謝の気持ちを表しました。
山田知・市長は、「カヌーレーシングでの初入賞おめでとう。アテネでホップ、北京でステップ、そしてジャンプと、これからもぜひ頑張ってください」と両選手を称え、「武庫川女子大学は女性の人材が集まっていますね。文化、スポーツとも優秀です。西宮の誇りです」と語りました。
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翌18日午後、鈴木・北本両選手が本学を訪れ、「私たちのオリンピック~アテネから北京へ~」をテーマにメディアホールで講演しました=写真右=。
講演に先立ち、北京五輪のカヌー・フラットウォーターレーシング女子カヤックフォア500m決勝のVTRが上映されました。
続いて、糸魚川直祐・学長が「大変な努力をもって困難を克服されたお二人の栄誉は日本の誇りであるとともに、本学の誇りです」とお祝いの言葉を述べ、両選手に大河原量・学院長から「学院長特別賞」として表彰状と褒賞金が贈られました=写真中=。
講演会では、オリンピック選手になることを目指してカヌーの練習に励んだ学生生活、五輪の2大会連続出場を決めた際の心境などを話しました。今後の抱負について、鈴木さんは「こんなにもたくさんの人に応援していただき、とてもうれしかったです。まだはっきりとした目標は決めていませんが、できるかぎり皆さんに恩返しをしたいなと思っています」。北本さんは「今、子どもたちにカヌーを教えています。これからは子どもたちとのふれあいを大切にしていきたいです」と話しました。
最後に鈴木さんは「学生生活で自分が目標を持って打ち込めるものを見つけてください。勉強でもスポーツでもアルバイトでも構いません。何かに打ち込むことは自分に向き合うことだと思います。大学生活で他の人には負けないスペシャルなものを見つけて全力で頑張ってください」とアドバイスしました。また、北本さんは「私は、大学生活で一番打ち込んだことが未来につながると思っています。武庫川女子大学にはスポーツに限らず、専門分野を究めることのできる環境や施設がそろっています。それらを大いに活用して、専門分野を究めてもらいたいと思います」と学生たちにメッセージを送りました。
講演会に集まった約200人の学生たちは両選手の話に熱心に聞き入っていました。