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1年生後期 必修科目「基礎実験(物理)」を実施

~分子が発する“シグナル”を読み取る力を育む~
本学部では、1年生後期の必修科目として「基礎実験(物理)」を開講しています。この日は、環境中の物質調査にも活用されている「ラマン分光法」をテーマに、光を用いた測定技術(分光法)について学びました。
ラマン分光法は、物質にレーザー光を照射し、分子の振動によって生じる散乱光の波長変化を測定することで、物質の構造や成分を非破壊で分析できる手法です。環境科学の分野でも、水質や大気中の微量成分の検出などに応用されており、将来的な専門的研究への導入にもつながる重要な技術です。
実験では、高出力レーザーを使用するため、事前にレーザーの性質や安全管理について学習し、実施時には専用の保護メガネを着用するなど、安全対策を徹底しました。
最初のデモ測定では、異なる溶媒によってラマン散乱のパターンが変化する様子を観察。続いて、装置を分解し、レンズ・分光器・スリット・光学フィルター・カメラなどの各部品の配置を調整する“アラインメント作業”を通じて、光学系の構造と役割を理解しました。狭いスリットに光を通すには繊細な調整が必要ですが、各グループが協力して分光器を完成させました。
次回の実験では、複数の溶媒のラマン散乱をカメラで撮影し、デジタル画像を解析。スペクトルの較正を行い、未知の溶媒の同定にも挑戦しました。
分子が発する“シグナル”を読み取るという体験を通じて、学生たちは科学の奥深さと、環境調査技術の可能性に触れることができました。環境系の学びの中でも、こうした本格的な実験に取り組めるのが本学部の特色です。
 

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