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大気汚染ガスのオゾンに関する特集号が発刊されました

雑誌”Global Environmental Research”の特集号”Current Status, Impact and Mitigation Strategies of Photochemical Ozone at the Global and Regional Scale”が発刊されました。青野光子学部長が客員編集者の一人になっています。
https://www.airies.or.jp/journal_GlobalEnvironmentalResearch.html
https://www.airies.or.jp/journal_29-1eng.html

光化学オゾンに関する特集にあたって
光化学オキシダントの主成分である光化学オゾンは、人の健康や生態系に影響を及ぼす主要な大気汚染物質です。また、短寿命気候汚染物質(SLCP)としても認識されています。光化学オゾンは、主に都市域や地域規模において、窒素酸化物(NOx)と揮発性有機化合物(VOCs)の光化学反応によって生成されます。これは日本国内のみならず、世界的に見ても依然として深刻な環境問題です。

日本では、NOxやVOCsを対象としたさまざまな排出削減対策が実施され、オゾン汚染の改善が進められてきました。しかしながら、光化学オキシダントの環境基準(EQS)の達成率は極めて低い水準にとどまっており、汚染物質の濃度は依然として高い状態が続いています。こうした背景を受け、光化学オキシダントの環境基準の改定に向けた議論が進められ、環境省による新たな環境基準の告示が予定されています。

気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の第6次評価報告書(AR6)によれば、東アジアは1990年代以降、対流圏オゾンが世界で最も急速に増加している「ホットスポット」であると報告されています。これらの知見は、東アジア規模でオゾン濃度を低減させない限り、日本国内の光化学オキシダント濃度を十分に低下させることは困難であることを示唆しています。さらに、気候変動が進展するなかで、対流圏オゾンと気候変動の相互作用を理解し、その双方の課題に同時に取り組むことは、世界的な重要課題となっています。

本特集号では、地球規模および地域規模における光化学オゾンの現状に焦点を当て、その影響をまとめるとともに、今後の緩和策について議論します。本号に掲載された論文は、現在のオゾン濃度レベル、人の健康や植生への影響、そして汚染軽減に向けたアプローチなど、光化学オゾンに関する幅広いテーマを扱っています。
 

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