スコットランドからのお客様
2013/04/20
はるばるスコットランドのフレーザーバラからJCCにお客様がありました。スポーケンに来る計画を立てられていた時に日本に関する情報を提供しているJCCを見つけられて、連絡をいただいていました。長崎にあるグラバー邸の主トーマス・グラバーについて調べているとのことでしたが、トーマス・グラバーとスポーケンが結びつかず、実はどのようにお迎えすべきか迷っていました。
すると、お話を聞いてびっくりしました。トーマス・グラバーは弟のアレックス・グラバーとスポーケンに滞在していた事がある、というのです。しかもアレックスの方はスポーケンに残り、スポーケンで亡くなり、彼の子孫はいまでもスポーケンにいる、ということでした。
グラバーといえば、長崎。幕末の長崎で活躍した商人といえば高知の岩崎弥太郎、そして坂本龍馬の亀山社中や海援隊、と、高知にいた私に取ってはとても身近な話がはずみます。グラバーの両親は、鹿児島からの日本人留学生のホストファミリーをスコットランドで引き受けていた、と聞いてさらに興味は深まりました。スコットランドで英語を習得した後、この日本人はカリフォルニアに渡り、葡萄の栽培を始めてワイナリーを経営し、すばらしいワインを作って財をなした、ということです。
思いがけないスコットランドとスポーケンのつながりに、国を越えた見えない「絆」が結ばれた、と感じたひとときでした。(右側の写真は左から、スポーケン・西宮姉妹都市協会のローランド・ハリゲス氏、私、スコットランドからのアナ・マルコムさん、MFWI副学長。左側の写真は、アレックス・グラバーの曾孫でスポーケン在住のグレンさんと副学長)