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2024.09.26

活動報告

認知症予防教室では、1年間の運動指導、栄養指導、音楽指導、認知トレーニング(回想法など)の多様な専門分野の介入による研究成果の報告会を開催しました。

令和6年度9月23日、武庫川女子大学 中央キャンパスで「認知症予防教室 報告会」を開催し、この教室の1期生と2期生の高齢者35名が参加しました。

福尾惠介所長からの挨拶の後、1年間、週1回の運動と二重課題による認知トレーニング、栄養・食事指導による血管リスク管理、音楽演奏や歌唱等の音楽活動、回想法を用いたグループワークによる認知トレーニングによる成果について、渡邊完児教授(健康・スポーツ科学科)、大滝直人教授(食物栄養科学科)、一ノ瀬智子教授(応用音楽学科)、徳重あつ子教授(看護学科)、安井美貴助教(心理学科)からそれぞれ報告されました。

具体的には、全体の平均値において、腹筋の力(上体起こし)、動的バランスの能力(障害物歩行)が改善していたこと、筋肉量や骨密度などが増加していたこと、さらに、認知機能がわずかではありましたが有意に改善していたことが報告されました。

渡邊教授からは、自宅でも運動を継続していくことが、効果をより大きくするための今後の課題ですとアドバイスされました。また、大滝直人教授からは、骨からオステオカルシンという物質が分泌されて脳の機能維持に働いており、骨密度の低下を抑制することは骨折の予防だけでなく、認知機能の維持においても重要であることが紹介されました。

参加者の方からは「グループワークを体感できて楽しかった。」や「心がウキウキワクワクします。」などのお声が寄せられ、終始なごやかな雰囲気の報告会でした。

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