広域大学連携科目「多職種協働グループワーク実践論」で、学生たちが、社会医療法人愛仁会(大阪市)と連携し“医療×AI(人工知能)”というテーマで、未来の医療について提案しました。
2018/09/03
関西の5大学(藍野大学、大阪電気通信大学、大阪薬科大学、武庫川女子大学、森ノ宮医療大学)が連携して共通講座を開講する大学間連携事業の科目「多職種協働グループワーク実践論」で8月、社会医療法人愛仁会と連携して5日間の集中講義を実施しました。
授業には5大学から36人の学生が参加し、8月17日には、2017年度に移転した千船病院を見学しました。学生が将来、就職を考える時の参考になるよう、所属学科に応じて、栄養、薬剤、看護、臨床医工学、医療ソーシャルワーカー、リハビリテーションのそれぞれの部署を見学し、現場の方から説明を受けました。
また、愛仁会から出されたテーマ「医療×AI 未来の病院を考えよう ~AIで医療はどう変わる?~」に対し、大学や学科、学年の枠を超えて結成した6グループが、それぞれの専門知識を活かしてアイデアを出し合った提案を、8月28日に発表しました。中には、院外薬局のほぼ全ての業務をAIが担うという内容や、AIチップを体内に埋め込んで常にバイタルチェックを行うなど、大胆な発想の発表もありました。
発表会には愛仁会の関係者3人も参加し、この授業を機に、これから社会で活躍する学生たちが、将来、より導入が進むAIについて、医療現場にもたらす効果や影響を多分野から検討したことは大変すばらしいことであると、感想を述べました。
参加した学生からは以下の感想が寄せられました。
<千船病院見学の感想>
・病気やアレルギーのために食べられない食品がある人に対し、献立を考える以外の仕事にイメージがなかったので、実際に患者さんの様子を見に行くことを知って驚きました。
・実習中や普段では見られないところまで本当に詳しく見学させていただいて、深い学びにつながりました。看護課長の方も私たちの要望に柔軟に対応してくださって本当にいろいろなことを学べました。
・いちばん興味深かったところは、内視鏡室です。部屋の中の機器を間近で見ることができました。先生のお話も貴重な内容ばかりでうれしかったです。臨床医工技師の仕事が多岐にわたることを教えていただきました。
<グループワーク・発表の感想>
・ふだんは交流がない他大学や学部の違う人たちと、一つのテーマについて話をしていくことで、様々な意見を聞くことができたのがよかったです。
・他のグループの発表を聞いて、同じようなアイデアでも、内容が異なっていて、あらゆる視点から見ることができて面白かったです。また、大学の授業ではグループワークをする機会があまりないので、貴重な経験になりました。