建築学専攻トルコ海外実習 10日目 「ビュユック島の大規模木造建築 」見学
2014/10/21
ビュユック島の大規模木造建築であるグリーク・オルファネージを見学しました。ビュユック島はマルマラ海に浮かぶプリンスィズ諸島の中で最大の島です。イスタンブールの中心から南東に位置し、新市街のカバタシュから船で約1~2時間のところにあります。島内は原則として自動車が禁止されているため、移動は徒歩か自転車、または馬車となります。 ビュユック島に到着後、港近くのレストランで昼食。イスタンブール名物の鯖サンドをいただきました。その後、馬車で丘の上まで移動し、さらに松林の山道をしばらく歩いたところにグリーク・オルファネージがあります。1898年に建てられた世界最大級の木造建築です。6階建てで約2万平米の規模です。当初はホテルとして設計されましたが、ホテルとして使用されることはなく、孤児院として使用されました。現在は誰も使用することなく廃墟となっています。長年、保存修復の議論がされてきましたが、現在は具体的な計画もなく朽ちるに任せているとのことです。オーストリア人の建築家による設計ですが、ジュンバ(張り出し窓)や深い庇、エリブールンデ(方杖)、バーダーディ(壁下地)など随所に取り入れられているトルコの伝統的な住宅のデザインを確認しながらスケッチを行いました。
詳しい様子は、建築学専攻ホームページをご覧ください。