建築学専攻修士1年生 フィールドワークVBで「秦家住宅」を見学しました!
2015/01/15
建築設計論IIの講義に関連して、1月10日(土)に、京町家 秦家住宅を見学しました。最初に座敷で体のあったまる米麹の甘酒をいただきながら、現在もこの家にお住まいの秦様より、住まい手の立場から、秦家住宅の表屋造りの空間構成、1つの季節に1つの花が咲く庭と生活が一体となっている様子、自然の変化を感じて楽しみながら暮らすことの現代における意義、今は松の内で神様を迎えているように京町家では人間以外の存在を敬ったり意識して暮らしていること、などについてお話をお伺いました。次に、自由に建物内を見学させていただき、床に座った目線で空間を体感したり、スケッチしました。その後、座敷に戻り、電灯を消していただき、自然光のみによるほのぐらいい空間の美しさ、庭からの光でキラキラと美しく光る襖の丁子紋をじっくりと味わせていただきました。最後に、学生の質問に対して、京町家の住まい手は家紋は住宅の意匠には使わず嫁入り道具や祭りの時の幕に等につけること、奥にあるはなれが数寄屋風である理由、壁を傷つけないような掃除の仕方が自然と身に付いていること、についてお話を伺うことができました。
京町家の空間を実際に体験するとともに住まい手の秦様よりお話を伺うことができ、学生たちは自分達の生活を見直すきっかけとなる有意義な時間を過ごすことができました。
詳しい様子は、建築学専攻ホームページをご覧ください。