建築学専攻建築学専攻修士1年生が制作した地球に優しい2つの茶室を上甲子園キャンパスで展示中!
2025/05/14
大学院建築学専攻修士1年生が「地球環境に配慮した組立解体が可能な茶室」をテーマに、2つのグループに分かれて設計・制作した原寸大の茶室が上甲子園キャンパスで公開されています。
修士1年生は建築設計総合演習Bで、毎年、小規模な原寸大の空間を設計・制作する課題に取り組みます。今年は技術演習Bと一体的に実施。院生たちは意匠、計画、構造、環境・設備、施工の各面から設計案を検討し、学生同士の共同作業により、原寸大の空間の施工まで行いました。
グループAが設計・制作したのは、主要構造部を木板と彩り豊かなペットボトルで構成した茶室「Re彩庵(りさいあん)」。
建物を支える柱はなく、積層させたペットボトルと水平に連続する木板のみで全体を支えています。ペットボトルの装飾には商品ラベルを細く切断したものを主に用い、光を透過させる部分には一部セロハン等を使用。茶室内部ではペットボトルを透過した多彩な光の空間を体験できます。使用したペットボトルの多くは学内のリサイクル箱等から収集しました。
「Re彩庵(りさいあん)」は上甲子園キャンパス南西角、2号線側の花畑の奥に展示中。夜間はライトアップ(18時~22時)された様子も見ることができます。詳細はこちら。
グループBは、甲子園会館の瓦屋根の葺替工事により廃材となった瓦を活かした移動式茶室「縁巡庵(えんじゅあん)」を設計・制作しました。
廃瓦の新たな活用法として、瓦を積み上げた隙間から光を取り入れる瓦ユニットを考案して採用しました。全ての部材を持ち運び可能なユニットとすることで、実際に2つの敷地で組立を行い、部材の組み替えにより敷地に合わせた風景を切り取る開口を実現しました。
「縁巡庵(えんじゅあん)」は上甲子園キャンパスの庭園で展示中です。詳細はこちら 。