環境共生学部パンフレット2026|武庫川女子大学

自分たちの社会や生活を、自然や環境に優しい在り方へと変えていくため、自然科学や社会科学を学び現実の課題に柔軟に取り組む力を育てます。問いを立て、行動し、他者と協力するフィールドワークやグループワークを中心に、自由度の高いカリキュラムから学びを設計して各進路に備えます。研究者・技術者・教育者に加えて、需要が高まる持続可能な社会の構築に対応できるグローバル人材を育てます。


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学びのポイント・履修モデル・研究室紹介生命・資源応用分野いのちの多彩な営みを支え、資源を未来へつなぐ。環境微生物制御工学研究室久能樹教授ヒトを含む生命を支える地球環境の維持は、多種多様な環境微生物に大きく依存しています。微生物は、汚染物質の分解、有害物質の蓄積、特定細菌の制御などの能力を持っています。本研究室では、環境微生物のこれらの能力に焦点を当て、私たちの生命維持を脅かす環境問題の解決に取り組みます。具体的には、下水処理場サンプルなど身近な環境で微生物を探索し、微生物の未知の有用能力や有害微生物の制御方法を研究します。これにより、環境改善に向けたアイデアを見いだし、持続可能な社会の実現に貢献します。糸状性細菌の顕微鏡観察マイクロ流体デバイスの微小空間に閉じ込めて顕微鏡観察環境高分子科学研究室田島右副教授植物や動物など生物由来の高分子材料(バイオポリマー)が注目されています。しかし、バイオポリマーは加工性や耐久性など多くの課題を抱えています。当研究室では、植物の種子から抽出される油を原料とするポリアミド樹脂(ナイロン11)や牛乳に含まれるタンパク質から合成されるカゼイン樹脂などの合成技術や化学的性質に関する研究を行います。基礎知識から応用までを実践的に学ぶことで、環境共生型社会の実現に向けて物質科学が果たすべき役割について考えていきます。■時間割(履修モデル)2年前期植物由来のバイオポリマーポリアミド11ひまし油唐胡麻(とうごま)■…必修科目■…選択例月火水木金土共通教育科目環境英語Ⅰ共通教育科目分析化学バイオテクノロジーⅠ(分子生物学)環境レメディエーション工学環境放射線工学バイオマスエネルギー学環境微生物学高分子化学環境生物有機化学(3〜5限、5回)ラボローテーション実習Ⅰ環境エネルギー概論(3〜5限、5回)ラボローテーション実習Ⅰ(3〜5限)社会連携プロジェクトⅡpoint2年生以降は英語と実習・演習は必修あとはすべて選択科目。物理学と環境工学環境イメージング技術1限2限3限4限5限集中授業:生命と地球環境女子総合大学だからこそ実現する、充実した学びの環境豊富な自然環境の中で行われるフィールドワーク実践型社会連携プロジェクト専用のプロジェクトルーム環境共生教育研究棟フィールドワークには本学の施設である丹嶺学苑研修センター(神戸市北区)、名塩野外活動センター(西宮市)、時にはアメリカ・ワシントン州にあるアメリカ分校などを活用。産官学のコラボレーションで地域との連携も深めます。フィールドワークで得た問いを持ち帰り、チームでプロジェクトに取り組む専用の居場所です。吹き抜けのプレゼンホールを中心に、仕切りのないオープンなスペースでグループワークが可能。産学官連携のプロジェクトで課題を発見し解決します。化学実験や物理学実験に対応した実習室をはじめ、最新の実験機器を備えたプロジェクトラボなど、充実した設備を整えています。基礎的な実験技術の習得はもちろん、実際の社会課題に即したプロジェクト型の研究にも挑戦することが可能です。3環境共生学科


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