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令和6年度卒業論文研究室概要一覧食物栄養科学部の研究室では日々、人々の健康と幸せに貢献する様々な発見が生まれています。食物栄養学科栄養教育論研究室【前田佳予子教授】地域在住高齢者を対象に咀嚼力アップ運動を学生と健康運動指導士の半年ずつの交代で運動介入をしています。また、京都府KT市において疫学調査を実施しています。KT市で長寿の秘訣について探索しています。【脇本景子准教授】学校における食育プログラムの実施と評価について研究しています。また食育を通じて多様な人がつながる地域づくりに取り組んでいます。【小林知未准教授】ライフステージごと(幼児期、学童期、思春期、成人期、高齢期等)の栄養教育教材の開発やその有用性の検討を行っています。臨床栄養学研究室【鞍田三貴教授】メニュー作成や栄養計算はAIで可能ですが、患者の未来予想はできません。疾患をもつ患者の未来を予測し、適切な栄養管理により、患者の利益に貢献できる誇り高い医療職となるための研究、人材育成を行っています。【幣憲一郎教授】肥満症や糖尿病患者への臨床栄養面からの(各種ICTデバイスを用いた)アプローチ法についての研究を行っています。また、近年は、ベトナムにおける臨床管理栄養士制度設計に関する共同研究も行っています。公衆栄養学研究室応用栄養学研究室【林宏一教授】地域住民の健康・栄養状態に影響を及ぼす自然・社会環境要因の解明と健康障害予防について、疫学的手法を用い研究しています。【岸本三香子教授】子どもの成長・発達に及ぼす生活習慣、食環境について、特に幼児を対象に成長を支援することを目的に研究を行っています。【大滝直人教授】公衆栄養学研究室では、フレイルやパンデミックの影響を研究し、地域活動を通じて高齢者の健康増進を目指しています。研究成果を地域へ還元し、持続可能な地域活動の推進に寄与したいと考えています。給食経営管理学研究室【堀内理恵教授】日本給食経営管理学会WGの研究課題の給食業務委託契約基準検討や児童福祉施設給食のマネージメント、体型の制御因子の解明に取り組んでいます。【馬場正美講師】環境への負担を軽減しながら、栄養バランスが良く、健康を維持できる献立開発を行っています。地域の高齢者などへの献立を用いた食支援を行い、食生活改善や地域交流促進に与える影響について研究しています。基礎栄養学研究室【松永哲郎准教授】糖尿病や肥満に関する基礎研究に取り組んでいます。膵β細胞を用いて糖毒性の分子機序や食品成分との関係、ヒトを対象として糖質の摂取方法の違いが食後血糖や胃排出に与える影響などについて研究しています。調理学研究室【仲谷照代准教授】「食」の面から、未病の改善に貢献する研究を行っています。生活習慣病や食物アレルギー、サルコペニアなどの発症予防や改善に影響を与える有効(食品)成分の探索、また骨粗鬆症の発症機構の解明など)。食品加工学研究室【松井徳光教授】「きのこの発酵能を利用した機能性食品の開発」を主テーマとして、機能性をもつ新しいタイプの発酵食品、例えば「ワイン」、「味」、清酒」などについて研究しています。食品学研究室【小関泰平教授】タマゴのタンパク質を使って、食べ物(クリームやゲルなど)の不思議をあれやこれや考える研究室です。食品生化学研究室【田均教授】ポリフェノールについて、ヒトが日常の食事で摂取している低濃度での高血糖予防作用、抗肥満作用、筋萎縮予防作用などの生活習慣病予防に関わる機能性研究を行っています。【黒川典子准教授】実臨床において、患者さんの栄養状態および栄養摂取量が疾病(脳卒中・老年症候群・がんなど)の治療・改善・予後におよぼす影響について研究しています。【前田晃宏講師】食物アレルギーをはじめとするアレルギー疾患に対して、オリジナルボーロを用いた医療機関との共同研究や抗アレルギー効果を持つ食品の探索など幅広く研究しています。食物栄養学科学科長メッセージ食物栄養学科には、大きく3つの特徴があります。一つ目は、「大規模の管理栄養士養成施設校」であるということです。管理栄養士200名の養成校は日本に3校あります。その中でも本学の食物栄養学科は、高い合格率を誇り管理栄養士の合格者数は日本で2位です。二つ目、食品企業や医療機関との共同開発や共同研究を多数実施して、実践力を養います。三つ目、総合大学の強みを生かしたスポーツ栄養、食育などを実践できる場があります。食物栄養学科は、最新の設備・施設など教育環境も充実しており、この学科で学ぶことは、目まぐるしく変化する新時代に柔軟に対応し、皆様が目指される「道」へと確実に導きます。その結果、食物栄養学科を卒業した多くの先輩たちが日本全国で活躍しています。食物栄養学科を目指す皆様を心より教員一同お待ちしております。食物栄養学科学科長前田佳予子教授26