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音楽療法専修音楽療法では、音楽の持つ多様で豊かな要素を活用して、様々な疾病や障がいを抱える人々への対人援助を行います。そのためには、臨床現場で相手のニーズに合わせて音楽を柔軟に使いこなす応用力や、医療、心理、福祉など関連領域についての幅広い知識が必要です。音楽療法専修では、音楽が人間の心や身体に及ぼす様々な影響について学びつつ、音楽を通して人を支える専門家を育成します。音楽療法士になるために必要な日本音楽療法学会認定音楽療法士の試験においては、毎年高い合格実績を挙げています。P.12参照)音楽活用専修音楽活用専修では、社会の中で音楽の持つ力を積極的に活用していくことを学び、アートマネジメントや音楽教育、音楽心理学などの専門領域をより深く学びます。実践的なノウハウに加えて、学術的に芸術と社会の関わりを考えながら、学内外のコンサートの企画・運営を行うほか、音楽教育や音楽の演奏・聴取に必要な知覚認知、そのほか心の働きや行動について研究することができます。コンサートホールなどの企画運営部門担当者のような音楽を活用するプロフェッショナルや音楽の指導者など、音楽を通して広く社会に働き掛けていく専門家の育成を目指します。stndeicoeVStu在学生からのメッセージ応用音楽学科音楽療法専修4年(奈良県立高円高等学校)樋口菜々花さん応用音楽学科音楽活用専修4年(兵庫県立三田祥雲館高等学校)西絵実穂さん1年生から音楽療法の基礎を学び、学年が上がるにつれて学習内容の専門性が高くなり、音楽療法の実習の準備やまとめの時間も増えます。実習に生かせる授業内容が増えてくるため、学習を進めながら楽しく学ぶことができます。そうして取り組む実習ではセッションを行って対象者の反応をみて、次のセッションに生かします。実習の対象は、障がいのあるお子様や認知症のある高齢者など、様々です。対象が違うと目標設定も変わってくるため、全て同じセッションをするわけではありません。将来に向けての目標は、対象者が求める時間を一緒に共有し、楽しみ、さらに幸せな時間を提供することです。そのために必要な勉強はもちろん資格を取得したいと思います。3年生の「演習(ゼミ)」では卒業論文を書くためにたくさんの論文を読んでいます。その論文の内容をまとめて発表し、ゼミ生の意見や先生のご指導の元、日々学びを深めています。私は幼い頃から様々な楽器演奏を行っていましたが、今後音楽に関わるフィールドで活躍したいと考えた時に、演奏者の立場のみならず音楽で社会に貢献できるような学びをさらに深めたいと思い、本学科に進学を決めました。この学科では、自身の演奏技術向上に向けたレッスンだけでなく、医療・教育・音楽心理学・マネジメントといった、自分が興味ある様々な分野で、音楽を幅広く学習することができます。授業は少人数で行われることが多いため先生と学生の距離が近く、和気あいあいと充実した学習環境だと感じています。私が所属する音楽活用専修のゼミでは、自分の興味ある分野をより深く研究し、発表する機会が多くあります。またコンサート企画運営などの実践を通して、社会と音楽の関わりについても深く学べるため、社会人に向けたプレゼンテーション能力や、コミュニケーション力の向上を実感しています。卒業後は4年間で学んだことを生かし、社会に感動や笑顔を与えられる仕事に携わりたいと思っています。残り少ない学生生活ですが、さらに学びを深められるよう、日々精進していきたいと思います。MukogawaWomen'sUniversitySchoolofMusic6