音楽学部パンフレット2025|武庫川女子大学

演奏学科では、定員30人という少人数体制。個人レッスン、ソルフェージュ、和声法、作・編曲法など、徹底した指導で音楽の基礎力と応用力の向上を図るほか、学内でのコンサートをはじめ、ソリストとしてオーケストラと協演するなど、演奏会への出演チャンスにも恵まれています。応用音楽学科では、音楽を社会に生かす専門家を養成。ピアノと声楽の個人レッスンや実用的な楽器の授業を通じ、現場で必要な演奏技能や音楽の知識を修得します。「音楽療法専修」では医療・心理・福祉などを広く学習し、「音楽活用専修」では音楽教員や文化施設の企画運営などに必要な専門性を高めていきます。


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浜甲カンタービレ音楽学部の学科・学年を超えた有志が集まり、浜甲カンタービレ」として2012年度から活動。浜甲子園団地の住民や近隣の方を対象に、演奏者と来場者が共に楽しめる参加型音楽会を提供しています。音楽会本番までの練習会も盛んで、学生が協力して住民による合唱団が結成されるなど、地域の活性化を目指したまちづくりに大きく貢献しています。この活動は、兵庫県阪神南県民センターから「大学生による地域連携推進支援事業」に採択され、支援を受けました。近年さらに活動の幅を広げ、浜甲子園から甲子園、そして西宮市外でも自治体と連携して活動しています。音楽会に参加される方々が音楽学部の演奏会にお越しになるなど、交流は広がり、深まっています。参加している学生は、企画、運営、演奏、広報活動など様々なことを行っています。こうした経験はキャンパス内では得られないものであり、平素の学びを実践し、社会に還元する貴重な機会となっています。浜甲カンタービレでは、演奏学科と応用音楽学科が協力しそれぞれの学科の特徴を生かしながら、地域の方と音楽を通して交流を深めています。季節の曲やリクエスト曲を合唱・合奏し、音楽の楽しさ、美しさなどを伝えられるよう、毎月工夫しながら音楽会を行っています。参加者の方と一緒に歌ったり、音楽を使ったレクリエーションで楽しまれている様子を見るとやりがいを感じます。また、何よりも自分達と地域の方々が楽しい時間を共有できるところが浜甲カンタービレの魅力だと感じています。この活動を通して、普段の学生生活だけでは得られない体験や新たな出会い、たくさんの方との関わることなどから自身の成長を感じています。学生と参加者の方で一緒に音楽をつくりあげる「参加型音楽会」として、これからも浜甲カンタービレの活動を続けていきたいと思います。stndeicoeVStu応用音楽学科音楽療法専修3年(兵庫県立西脇高等学校)定本惟緒さん宮っ子おやこコンサート音楽学部の2学科の有志が、西宮市の子育て世帯を対象に0歳児から入場できる「宮っ子おやこコンサート」を企画運営しています。毎年2月末から3月初旬に、なるお文化ホールで開催。演目の決定から、演出、編曲、出演交渉、大道具、チラシ・プログラム作り、そして当日の舞台進行や観客誘導まで学生が行います。赤ちゃんから小学生までたくさんの子供たちが来場し、本番中も愛らしい反応のあるとても楽しい音楽会です。制作段階では、主催である西宮市文化振興財団をはじめ、なるお文化ホールの舞台担当の方から、音響や照明、舞台進行に関する助言を受けます。仲間達とチームで約10ヵ月準備を重ねて迎える本番当日、多くのお客さまが着席され幕が開く時には大きな達成感や充実感を感じることができます。私は2022年度の宮っ子おやこコンサートで音響を担当し、役割を果たしながらとても素敵な舞台を見て「次の機会にはもっとやってみたい!」と思いました。2023年度は台本の作成、企画から携わりました。どんなストーリー構成にすれば子どもたちに分かりやすく楽しんでもらえるか、場面の転換一つ一つをどのような流れにすれば自然に繋ぐことができるか、台本を考える上で大変なことや不安なことはたくさんありましたが、それ以上に企画のみんなと週に2.3回空き時間に集まって試行錯誤する時間が楽しくて、とても良い経験になったと感じています。みんなの協力と努力があって2023年度の公演もとても素敵なものに仕上がりました。舞台の企画など少しでも興味ある方はとても良い経験になるので、在学中にぜひ参加してほしいと思います。stndeicoeVStu応用音楽学科音楽活用専修4年(兵庫県立西宮今津高等学校)今西愛奈さん文化祭2年生ミュージカル演奏学科と応用音楽学科2年生は文化祭でミュージカルを上演します。1年生の時から演目を決め、本番に向け台本、衣装、大道具などを制作し、演奏の練習を始めます。2学科が協力し合い、一つの舞台を作り上げることは、学生生活の貴重な経験となります。文化祭では多くのイベントが開催されますが、そうした中で音楽学部のミュージカルは毎年盛況です。演奏学科声楽専修3年(武庫川女子大学附属高等学校)平郡若奈さん2023年度は「美女と野獣」を上演しました。演奏学科と応用音楽科、全員が一体となり、脚本や演出をはじめ、衣装、舞台セット、パンフレット作りから照明まで、全て学生自身が行います。授業や課題で忙しい中ではありますが、一人一人が責任感を持ち、協力し合い、本番に向けて準備します。うまくいかない時も、お互いに声を掛け合い、良い舞台を作るという目標に向かって努力しました。大変なこともありましたが、本番ではたくさんの方に「感動した」「観に来てよかった」とのお声をいただき、私たち自身も大きな達成感と喜びを感じることができました。大学生活の中でも、特に忘れることができない幸せで貴重な経験です。stndeicoeVStuMukogawaWomen'sUniversitySchoolofMusic16


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