陸上女子三段跳で日本学生記録保持者の船田茜理さんが武庫川女子大学大学院を修了し、実業団アスリートへ。母校で行われた会見で意気込みを語りました。

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陸上女子三段跳で日本学生記録を持つ船田茜理さんが3月20日、武庫川女子大学大学院の修了式を終え、実業団アスリートとしての意気込みを会見で語りました。春からは「ニコニコのり株式会社」陸上競技部に所属し、実業団アスリートとして世界を目指します。

 

船田さんは武庫川女子大学健康・スポーツ科学部を卒業後、大学院健康・スポーツ科学研究科に進み、競技のパフォーマンスを上げる方法を科学的に研究してきました。

修士論文では、試合前の練習量の調整について自身の事例をもとに研究し、学位（修士）を得ました。

4月から「ニコニコのり」に入社し、同社の陸上競技部に所属するとともに、商品開発部(販売促進課）に配属される予定。「ニコニコのり」陸上競技部には2024年全日本実業団対抗陸上競技選手権大会800m2位の川田朱夏さんらが所属しています。船田さんは練習拠点は引き続き武庫川女子大学に置き、伊東太郎コーチ（健康・スポーツ科学部教授、陸上競技部監督兼跳躍コーチ）のもと、大学の先輩で、走幅跳でパリオリンピックに出場した秦澄美鈴さん（住友電気工業株式会社）とともに、世界を目指します。

修了式の後、母校で開催した記者会見には、船田さんとともに、「ニコニコのり」の西川則昌専務取締役商品開発部長と伊東コーチもそろい、世界を目指すトップジャンパーの新たな門出に期待を寄せました。

 

船田さんは武庫川女子大学と大学院で過ごした6年間を「精神的にも成長でき、感謝の気持ちでいっぱい。大学院での研究成果を実践に活かして恩返ししたい」と振り返りました。今後の目標について「練習はしっかり積んでいるので、まだまだ跳べる自信があります。14メートルの目標もあくまで通過点。オリンピックはもちろん狙いたいけれど、まずは9月の世界陸上に出場して結果を残したい。競技だけでなく生活面でも社会人としての自覚を持って行動しなければと思っています」と話しました。

 

伊東コーチは「船田さんは一つのプログラムを与えると、自分の力でそれを10にも100にも高めていく才能がある。これからも競技に楽しく取り組みながら成績を挙げてほしい」と語りました。

 

西川専務は「船田さんの明るいキャラクターと競技に対する真剣さに光るものを感じています。陸上競技部で活躍するとともに、商品開発部（販売促進課）では商品のPRなどにアイデアを出してもらいたい」と話しました。

 

船田茜理さんは、兵庫県加古川市出身。小学生のときに陸上を始め、兵庫県立高砂高校在学中に走幅跳から三段跳に転向しました。武庫川女子大学健康・スポーツ科学科に進学し、４年生のとき三段跳の学生記録となる13ｍ81を達成。大学院1年で出場した「FISUワールドユニバシティゲームズ」では、日本人として初めて女子三段跳で第8位に入賞しました。全日本インカレでは三段跳3連覇。2月1日に行われた第108回日本選手権大会室内競技女子三段跳では大会新記録の13m39を出し、こちらも3連覇を達成しました。


伊東コーチは2022年に船田さんがJOCオリンピック強化指定選手に選ばれたのに伴い、専任コーチとして就任（日本陸連届出）しています。また、2024年から秦さんのストレングス＆スプリントコーチに就任。秦さんも武庫川女子大学を練習拠点にしており、今後、船田さんは恩師と先輩とともに世界を目指すことになります。

 

Akari Funada, holder of the Japanese student record in the women's triple jump, finished her master's program at Mukogawa Women's University Graduate School on March 20th and spoke at a press conference about her aspirations as a corporate athlete. Starting this spring, she will join the track and field team of "Niko Niko Nori Co., Ltd." and aspire to compete internationally. 

 

After graduating from the Department of Health and Sports Science at Mukogawa Women's University, Funada advanced to the Graduate School of Health and Sports Science Research, where she scientifically studied ways to improve athletic performance. In her master's thesis, she researched the adjustment of training volume before competitions based on her own experiences and obtained her master's degree.

 

Funada reflected on her six years at Mukogawa Women's University and Graduate School, saying, "I have grown mentally and am filled with gratitude. I want to repay the University by applying what I learned from graduate school to practice." Regarding her future goals, she said, "I have been training hard, so I am confident that I can jump further. The 14-meter goal is just a stepping stone. While I definitely want to aim for the Olympics, I first want to compete in the World Athletics Championships in September and achieve good results. I also feel that I need to act with the awareness of a working adult in my daily life, not just in competition."

 

Coach Ito said, "Funada has the talent to take a program and enhance it tenfold or a hundredfold on her own. I hope she continues to enjoy competing and achieve good results."

 

Managing Director Nishikawa said, "I see something in Funada's bright character and her seriousness towards competition. In addition to her success in the track and field team, I hope she will come up with ideas for product promotion in the Product Development Department (Sales Promotion Division)."