おしらせ
プロジェクト成果展「zu Hause 自宅と承認」開催のお知らせ
2023/08/14
「自宅から始まる建築・環境・都市共同研究会」および武庫川女子大学生活美学研究所では、研究プロジェクトの成果発表として下記の展覧会を開催します。みなさまぜひ足をお運びください。
「zu Hause 自宅と承認」
伊藤槙吾(itou)
岸裕真
ふなだかよ
松井沙都子
特別出展:民佐穂
◇会期:2023年9月9日(土)〜17日(日)※休館日:9月11日(月)
◇開館時間:10:00〜18:00
◇会場:デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)ギャラリーC(神戸市中央区小野浜町 1-4)
◇アーティストトーク:9月9日(土)14:00 伊藤槙吾、9月17日14:00 松井沙都子、15:00 ふなだかよ(会場にて、申込不要・聴講無料)
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3年半前、未知のウイルスが騒がれはじめたころ、わたしは約1,800キロを移動する引っ越しをして、新しい自宅を手に入れた。
同じ階の向かい合う部屋がたまたま二つとも空いていたけれど、もちろん選んだのは片方だけだった。
あのとき誰のものでもなかった二つのうち、今では、ひとつがわたしの自宅で、もうひとつは他人の家だ。
もともとそこにあった(それもずいぶん古い)空間に、家具を運び込み、いくつかは新たに購入し、何度かの模様替えも経て、多少のDIYも試みた。
もっとこまごまとした日用品や道具類も配置し、
あるいは消費し、廃棄し、補充し、ときに故障させたこともある。
家族との日常が繰り返され、友人や来客の出入りもあった。
厳密に言えば部屋の一部ではない窓からの眺めも、自宅を構成するお気に入りの要素となっている。
自宅はあまりにも身近で、あまりにも見知らぬ場所だ。
わたしにとってひとつの小さな世界であり、同時に、外に広がる世界への入り口でもある自宅について、あらためて考えてみたい。
◇企画:松山聖央
◇主催:自宅から始まる建築・環境・都市共同研究会、武庫川女子大学生活美学研究所
◇協力:√K Contemporary(Root K Contemporary)
◇助成:トヨタ財団
◇出展者略歴
伊藤槙吾(itou):古物商
1992年福岡生まれ。2015年から京都にてお店を始める。2016年京都工芸繊維大学卒業。後にグラフィックデザイナーの浦川とユニット「ムフ」を結成し、国内で様々な展示を行う。匿名的な工作や用途不明の造形物など、一般的な骨董や古道具の枠組みにおさまらないモノを、ディスプレイという営みをつうじて再解釈するユニークな試みを続けている。
itou
address/京都市左京区一乗寺出口町7 2F
open/20日〜月末日(前半不定期営業あり)12:00〜18:00
hp/itou-mono.com
instagram/@itou.uoti
岸裕真:現代美術家
人工知能(AI)を用いてデータドリブンなデジタル作品や彫刻を手がける。西洋とアジアの美術史の規範からモチーフやシンボルを借用し、美学の歴史に対する我々の認識を歪めるような制作に取り組む。AI技術を駆使した岸の作品は、見る者の自己意識の一瞬のズレを呼び起こし、「今とここ」の間にあるリミナルな空間を作り出している。2019年東京大学大学院工学系研究科電気系工学専攻修了、東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻在籍中。
√K Contemporary HP:https://root-k.jp/artists/yumakishi/
ふなだかよ:美術作家
1979年京都市生まれ。2004年成安造形大学立体造形研究生修了。自身の母親との依存関係に目を向け作品を発表してきた。現在は娘との日常から感じたことを軸に母と娘の関係性を再考し制作している。Oギャラリーeyes (大阪)、CAS (大阪) などで個展。2018年「固体ー液体の臨界点はまだ発見されていない」(Space Willing N Dealing、ソウル/韓国)、2021年「SEIAN ARTS ATTENTION 14 Re:Home」(成安造形大学【キャンパスが美術館】・滋賀)など。
作家instagram:https://www.instagram.com/japan.factory_yyphoto/
松井沙都子:美術作家
1981年兵庫県生まれ、大阪府育ち。2006年京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻油画修了。2017年博士(美術)(京都市立芸術大学)。不在の空間を生み出す構造について研究し、インスタレーションを中心に作品を展開。近年は現代の日本の住宅や、生活空間に存在する様々なものをモチーフとする作品のほか、絵画を題材とする造形作品にも取り組む。
作家HP:https://matsui-satoko.com/
民佐穂:画家
1988年岩手県出身 。場所や環境とその移り変わる時間に関心を寄せながら絵画制作を行う。瞬間的な感覚や現象を、ドローイング的な描画によって鮮やかにとらえる手法を特徴とする。近年の個展に、「Finders Calendars」gallery SOU(札幌・2021年)、「のびちぢみの町」Cyg art gallery(岩手・2022年)、グループ展、その他の活動に、「トゥーマッチな風呂敷」 second 2.(東京・2021年)、 映画「あの子の夢を水に流して」(公式ティザー/広報使用・2022年)、「コムニタス」 gallery TOWED(東京・2023年)がある。
作家instagram:https://www.instagram.com/saho.min
◇お問い合わせ
武庫川女子大学生活美学研究所
https://www.mukogawa-u.ac.jp/~seibiken/
seibiken@mukogawa-u.ac.jp
0798-67-1291 (平日10:00-16:00)
ドローイング:民佐穂《部屋は時間を包んで》2023年
夏季休業のお知らせ
2023/08/02
生活美学研究所では、次の期間、夏季休業となります。
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休業期間
2023年8月5日(土)〜 9月18日(月・祝)
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お問い合わせ等への対応は9月19日からとなります。
夏以降もさまざまな研究会の企画を予定しております。
おしらせ欄にてお伝えいたしますので、皆様どうぞご参加ください。
2023年度春季展 記事掲載のお知らせ
2023/07/12
研究会「環境賞味社会への道と阪神間モダニズム」開催のお知らせ
2023/06/28
「環境賞味社会への道と阪神間モダニズム」
【対面開催・事前申込制】
専用フォーム(https://forms.gle/vDsWc1qFYgKiaN3c7)からお申し込みください。
◆日時:2023年7月22日(土)14:00〜15:25(13:30受付開始)
◆会場:武庫川女子大学甲子園会館 西ホール(西宮市戸崎町1-13)
◆講師:丸茂 弘幸(都市計画家、元関西大学工学部教授)
◆コーディネーター:三宅 正弘(武庫川女子大学生活美学研究所研究員、同生活環境学部准教授)
◆聴講無料
【講演概要】
グローバルな歴史の大転換期にあって、環境を消費する社会から環境を賞味する社会に脱皮する道はあるのか、その可能性について皆さんと考えたい、というのがこの講演の目的です。司馬江漢の『東海道五十三次』にも描かれているように、近世以前の日本が、西洋人も羨むような豊かな風情を持つ社会であったことを、まずは、皆さんと共に確認したいと思います。そのえで、欧米化を急ぎ、近代化一辺倒であった首都東京とは一定の距離を置き、源氏物語以来の「もののあわれ」を失うことなく、モダンな生活様式を実現しようとした阪神間モダニズム、谷崎潤一郎らの文学作品やライトの建築に代表される阪神間モダニズムの主要な舞台のひとつであった神戸・武庫の地で、その意味を振り返りたいと思います。持続不能な環境消費社会から、持続可能な環境賞味社会に転換するうえで、東京でも京都でもない、阪神間モダニズムにこそ、最も重要なヒントが隠されているのではないか、と次世代の諸君に問いかけたいと思います。
お問い合わせ先
武庫川女子大学生活美学研究所
TEL: 0798-67-1291(受付時間:祝日を除く月~金 10:00-16:00)
E-Mail: seibiken@mukogawa-u.ac.jp
講演会「トアロードカレッジ Vol.40~ 外国人との多文化共創のまちづくりを考える〜」開催のお知らせ
2023/06/08
トアロードカレッジ Vol.40~ 外国人との多文化共創のまちづくりを考える〜
トアホテルは、戦前トアロードの突き当りで営業されていました。その場所は、トアロードの名称の由来となった場所です。
外国人が経営に当たり、ドイツ人、日本人、スイス人、ロシア人、中国人ら多彩なシェフたちが厨房で腕を磨いていました。ここから多くの有名シェフが育ち、日本のフランス料理を支えてきました。彼らの足跡をたどるとともに、創業時の姿を残す謎の石垣の秘密に迫ります。
●日時 2023年7月1日(土)14:00~15:35(開場 13:45~)講演60分と石垣めぐり
※ キャッシュオン ティーブレイクの途中休憩15分
●会場KOBECLUB(神戶俱榮部)
●講師 三宅正弘氏 武庫川女子大学教授 地域計画家
● 応募受付期間 6月8日(木)~6月24日(土)
●参加者募集(先着60名)定員になり次第、締切とさせていただきます。(入場無料)
主催:トアロード地区まちづくり協議会