デジタルカメラが主流の昨今で、あえて「フィルム写真」にこだわる武庫川女子大学の写真部。
部員の方にインタビューをすることもできたので、展示会の模様とともに、お届けします。
Q今回の展示会を開こうと思ったきっかけはなんですか
展覧会が開かれている、ここ千鳥橋付近で写真部の撮影会を行っていました。その時に元タバコ屋で、現在はギャラリーやイベントスペースとしてお店を貸し出している店主の方と親しくなり、「学外展示をやってみたい」というお話をしたところ、縁がありこの此花文化センターを紹介していただきました。
Qテーマ「かわらない日々」の意味は
街や生活は、時代とともに変わってしまします。ですが、「かわらない日々」もあります。昔から残っているものだってある。そういった意味でこのタイトルをつけました。
デジタルでは写しきることができない景色がある。モノクロだからこそ写すことのできる景色がある。モノクロフィルムから生まれる懐かしさは、見る人の心を温かくしてくれます。
Q写真部に入ったきっかけは
生活環境学科4年 細井千晶さん
もともと写真が好きという理由がありました。また、今や主流であるデジタルカメラで撮影するのではなく、フィルムカメラで撮影するという、主流とは違ったことをやってみたかったという理由もあります。生活環境学科なので、もの作りが楽しいとも感じているところもありますし...入部した理由はたくさんありますね。
フィルムカメラにはなじみがありませんでしたが、先輩方やご指導してくださるコーチが丁寧に教えてくださいました。
写真撮影は個人プレーだと思われがちですが、実はそうではありません。フィルムカメラで撮影した写真を焼く時には、もちろん一人でも行えるのですが、私たち写真部では協力して行っているときもあります。また、できあがった複数の写真について「どっちの写真が良いかな」と仲間のアドバイスを聞いたりしています。
フィルムカメラで撮影した画像を現像するには様々な作業を行う必要があります。時間はかかりますが、その分現像した作品に対する愛着はとても大きいです。学生のうちに何か作りたいと考えていたので、写真部での活動はその考えともうまくマッチしました。
4年生の私にとってはこの写真展は4年間の集大成です。今までの活動を振り返りながら取り組むことができました。
情報メディア学科2年 峰岡小夏さん
入学当初「文化系の部活動に入りたい」と考えていました。そして、ちょっとのぞいてみようかなという軽い気持ちで写真部に見学に行ったのがこの部との出会いです。
作品すべてがフィルムカメラでの撮影と聞いて、内心「デジタルカメラじゃないのか...」と思ったのですが、作品集を見ているうちに生まれた、モノクロという未知への興味、他ではできないことをしたいという自分の気持ちを感じて入部を決めました。
他の大学ではやっていないフィルムカメラでの撮影。学内には暗室もあり、これは武庫女写真部の強みでもあると思います。
この暗室という空間は日常から少し離れた場所で、部員同士で室内にいると写真についての話が盛り上がり、気づけば下校時間なんてこともよくあります。
Q今後の予定
前期展示会と後期展示会、また文化祭での展示会を今年も行う予定です。
【スタッフ感想】
○あっこ
いちから自分たちで作り上げる、という写真部の皆さんの「こだわり」。もうこれでいいや、という妥協が無い。だからこそ、私たちの心に「いいな、すてきだな」という気持ちを与えてくれるんだなと思いました。
ちなみに!私が気に入った写真はこちら‼
今にもこの牛がタイトル通り「ひゃっはー☆」と言い出しそうじゃありませんか?また、モノクロ写真というところが、この牛のあじを引き出していて...目に入った瞬間に「これだ!!!」と衝撃が走りました。
○ぼーちゃん
写真部の皆さんが撮影した写真の多くは、何気ない日常を写したものでした。何かに決められたわけではなく、一人ひとりが「ここ、いいな」と感じた写真だからこそ、見ている人の心にも新鮮な発見をさせてくれます。
私が気に入った写真はこちら
よく見る野球部の一場面。青春のページを切り取ったかのような懐かしさとともに、これから始まるんだというわくわく感も味わわせてくれます。若干の泥臭さが感じられるところもまたいい!
突然の取材だったにもかかわらず、とても丁寧に対応してくださった細井さん、峰岡さん、本当にありがとうございました。
広報スタッフとして、そしていち武庫女写真部ファンとして、これからも写真部の皆さんを追いかけていきたいと思います!