こんにちは。日本語日本文学科3年あんこです。
日本語日本文学科で受講できる講義の内容を少しだけ紹介したいと思います!
今回は日本語教員の内容を勉強する講義についてです。では、続きからどうぞ!
皆さんは「やさしい日本語」という言葉をご存じですか?
かくいう私も、大学に入るまでは全く知りませんでした。
「やさしい日本語」というのは、私たちが普段使う日本語とは違います。日本に住む外国人に、日本語で分かりやすく伝えるための日本語です。
では、そんな「やさしい日本語」はどんな場合に使われるか。
それは、主に災害などが起きた際、緊急の内容を外国人被災者の方に伝えるために使用されています。
今回、熊本で大きな地震が起きました。被災した外国人の方々の中には、日本語があまり得意ではない方もいらっしゃるでしょう。そのようなときに非常に役に立つのです。
被災した際、ほとんどの場合、日本語で情報が流されます。避難勧告や、物資の配給についても日本語で行われていることが多いため、どうしたらいいか分からなかった、という外国人の方々が多かったそうです。
外国人に分かりやすく、情報を提供する日本人にも使いやすいように考案されたのが「やさしい日本語」です。
それでは、「やさしい日本語」の作り方についての12項目の作成ルールを見てもらいます。
(1)難しいことばを避け、簡単な語を使ってください。
(2)1文を短くして文の構造を簡単にします。文は分かち書きにしてことばのまとまりを認識しやすくしてください。
(3)災害時によく使われることば、知っておいた方がよいと思われることばはそのまま使ってください。
(4)カタカナ・外来語はなるべく使わないでください。
(5)ローマ字は使わないでください。
(6)擬態語や擬音語は使わないでください。
(7)使用する漢字や、漢字の使用量に注意してください。すべての漢字にルビ(ふりがな)を振ってください。
(8)時間や年月日を外国人にも伝わる表記にしてください。
(9)動詞を名詞化したものはわかりにくいので、できるだけ動詞文にしてください。
(10)あいまいな表現は避けてください。
(11)二重否定の表現は避けてください。
(12)文末表現はなるべく統一するようにしてください。
引用元→ 「やさしい日本語」の作成ルール(弘前大学人文学部社会言語学研究室)
(http://human.cc.hirosaki-u.ac.jp/kokugo/EJ9tsukurikata.ujie.htm)
...いかがですか? 私たちは日本語を不自由なく使えますが、その日本語を外国人向けにすることはなかなか難しいですよね。
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