こんにちは、日本語日本文学科4年生のあんこです!
6月17日に行われた武庫川女子大学附属図書館主催の第4回「作家と語る」イベントに参加してきましたので、感想を書きたいと思います(^^)
「作家と語る」イベントとは、作家さんを武庫川女子大学にお招きして、作品の裏話などのお話を伺ったり、事前に募集した本学学生とのトークセッションを行ったりするイベントで、2014年から始まりました。
実は私、このイベントには皆勤賞です!!
桐野さんファンのトークセッションに参加していた皆さんの熱い「ぐっときた一文」とそれに対する気持ちがすごく胸に響きました。
また桐野さんご本人から、作品の裏話をたくさんお聞きすることができて、とても楽しかったです!
パンフレットには学生の選んだ「ぐっときた一文」だけでなく、相関図も載っており、初めて桐野さんの作品に触れる人にも分かりやすく作品が紹介されています。
桐野さんは取材などで何度か関西を訪問したことがあるそうです。
また、関西でサイン会が開かれた時には、サイン会にやってくるファンの皆さんのフレンドリーさに驚き、またとてもうれしかった、とおっしゃっていました。
私も関西人として、桐野さんの関西に対するイメージをうれしく思いました。
学生とのトークセッションで私が特に印象に残った作品を、簡単にですが紹介していこうと思います。
『優しいおとな』
ストリートチルドレンとして一人で生きている少年イオンが、様々な人と出会い愛情に触れ成長していく物語。
『グロテスク』
東電OL殺人事件を題材に、現代女性の悪意や武器を描ききった物語。
『デンジャラス』
作家・谷崎潤一郎とその女性関係に焦点を当てた物語。
私がお話を伺っていて、一番心に残ったのは『デンジャラス』についてのお話でした。
それは私が文学部であり、谷崎潤一郎という男についての知識がある程度あったからです。
人の本質、隠されている奥底の誰にも見せたくない嫌な部分。それを見事に書き出す桐野さんが、どのように谷崎潤一郎という男を暴くのか......。
話を聞きながら、「今すぐにでも読みたい!」と思っていました。
桐野さんのお話はどれも面白く、また担当編集者の方からお話を伺うこともできて、とても楽しい時間でした。
コーディネーターの方もおっしゃられていたのですが、本当にあっという間に時間が過ぎていってしまいました。
武庫川女子大学の図書館には、桐野夏生さんの作品がたくさんありますので、皆さんもぜひ読んでみてください(^^)
きっと皆さんの心に響く「ぐっときた一文」が見つかるはずです!