みなさん、こんにちは(^O^)
日本語日本文学科3年生の文子と、
情報メディア学科2年生の鯵、
生活造形学科1年生のいわいちゃんです!
私たちは6月15日に行われた、本学卒業生の高梨麗さんが解説してくださる栄養セミナー『からだは食べものからできている』の取材に行ってきました!
高梨さんは本学を卒業され、今は株式会社明治でお仕事されています♪
セミナーには、食物栄養学科の方や、スポーツに打ち込む方など、様々な方が参加されていました。
今回高梨さんは、世界で活躍されているスポーツ選手が食べている食事の紹介から、日頃私たちが食事においてどのような点で気を付けるべきか、また健康的にダイエットするための食事の秘訣は何かなど、幅広く教えてくださりました(*^_^*)
【食べることの大切さ、意義】
今、サプリメントなどの手軽に栄養素を補えるものが増えていますが、その中でも、まずは食事から栄養を摂ることが大切です。
食べることは全身運動です。目で食べ物を見て、脳で認識して、歯で噛んで、胃で消化します。ものを食べることで、全身の機能が働きます。そして、体の機能は動かさなければどんどん退化していきます。そのため、しっかりと食べる週間をつけることが大切です。
運動する人が、練習よりもまず大切にすることは、厳しい練習に耐えられる体づくりです。その体づくりに欠かせないのが食事と睡眠です。いわば運動選手が目標達成を目指す時に、その土台になるのが体なのです。より高い目標を目指すためには強い土台を作ることが大切です。体をつくる食事は、非常に重要なことなのです。
【バランスの良い食事をするには?】
私たちが健康でいるためには、バランスの良い食事が重要です。
一見当たり前のように見えるかもしれませんが、続ける努力が必要です。
そんな中で、私たちが不足しがちな栄養素がこちらです。
女子大生に不足しがちな栄養素
★タンパク質(小魚やお肉、大豆などに多く含まれています)
タンパク質は英語でprotein(プロテイン)といいます。プロテインと聞くと、筋肉増強!を連想する方もいるかもしれません。しかし、実は水分の次に重要とされる、体を作る栄養素です。そのため、ダイエットで食べないのは逆効果です!筋肉を増やせばエネルギー消費が大きくなり、痩せやすく太りにくい体を作ることができます。タンパク質が不足すると、貧血や低体重出産に繋がります。積極的に取ることが大切です!!
★カルシウム(乳製品、大豆製品、海藻類に多く含まれています)
カルシウムは主に骨と歯の形成に役立ちます。しかし、カルシウムはどんな食品にもたっぷり含まれているわけでは無いため、自然と少なくなってしまいます。カルシウムが少なくなると、骨の中からカルシウムを抽出し、血液中に流さなくてはならないため、その結果骨がスカスカになり、けがをしやすくなります。未来の自分たちの骨は、今摂取しているカルシウムの分量に大きくかかっています。これも意識して取りましょう!!
★鉄分(レバー、赤身の肉、貝などに多く含まれています)
鉄分が足りないと、貧血になりやすくなります。気温の高さによる食欲の低下は、鉄分不足に原因があると考えられています。
鉄は酸素や栄養素を全身に運ぶ役割を担っているので、不足するとふらふらしたり、息切れの原因になります。積極的に取りましょう。
そんな不足しがちな栄養素を補った、理想の食事がこちらです。
不足しがちな栄養素と共に、5大栄養素であるタンパク質、脂質、ビタミン、ミネラル、炭水化物、すべてがバランス良く含まれています。彩りもきれいで、とってもおいしそう(*^_^*)
しかし、明日からいきなりこの食事を始めるのは、特に一人暮らしの方は用意がちょっと大変かもしれません......。
そこで!!明日からできる栄養素補強のアドバイスを教えていただきました!!(*^_^*)
★明日から始めよう!!いつもの食事に栄養素プラス1★
・ハンバーガーを食べるなら、チーズバーガーを選んでカルシウムを摂りましょう。
・カロリーが気になる方は、飲み物を野菜ジュースにするのもおすすめです。
・いつも朝はパンだけ......という方は、ヨーグルトや果汁ジュースを一緒に食べましょう。
・いつもコンビニ弁当......という方は、なるべくおかずの種類が多いものを!
始めからすべてをやるのではなく、いつもの食事にもう一つ栄養素を足すことから始めましょう。
その一つ一つの積み重ねができれば、バランスの良い食事は必ず実行できます。
長く続けることが重要なので、できることから少しずつ始めていくことが大切です。
【健康的なダイエットのために】
健康的にダイエットするための秘訣も教えていただきました★
ダイエットには様々な方法がありますが、痩せるために食べないダイエットは危険です。
栄養素のエネルギー不足は、無月経の原因になり、骨粗しょう症や寝たきり、疲労骨折などにもつながります。
特に最後の疲労骨折は、運動をしていない女性でも、エネルギー不足が原因で起こることがあります。
★無理せず痩せる!!ダイエットの秘訣★
・現状分析をしっかりする。
無理なダイエットは体を壊す原因になります。
特に運動をしている方は、本当にこれ以上体重を落とす必要があるのか?をよく見極めてください。
・目標を設定するときは?
1か月に約-2Kg(1か月に体重の5%を超えない減量)が理想の間隔と言われています。
そのため、運動や食事の工夫で、1日に-500kcalを減らすことが程好い間隔だと言われています。
・ダイエット中でも、栄養はきちんと摂る!
高タンパク質、高ビタミン、高ミネラル、低脂肪がポイントです!!
・一日三食は絶対欠かさない。
ダイエットをしているからと、朝食や昼食を抜くのは無月経につながります。
三食必ず、きちんと食べましょう!
・食事の質は落とさず、工夫して脂質を落とす。
低カロリーのものを食べて、脂質を落としましょう。いつものドレッシングを低脂肪のものに変えるだけでも、摂取する脂質を減らすことができます!
同じ食材でも、焼いて食べるのか、油で揚げるのか、調理方法によって栄養素は変化します。外食の際は、調理方法を確認してください。
日頃から食べ物の表示を見る癖をつけるのも、とてもいいと思います(*^_^*)
その小さな積み重ねが、とても大切なことです。
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講演会が終わった後、質疑応答の時間になりました。
スポーツのために体重を増やしたいがなかなか増えないこと、体重調整をしている学生へのアドバイスはどうすればいいのかということなどの質問に、一般論ではなく、「その方の目標はなんですか?」「いつもどんな朝ごはんを食べていますか?」「その人の食事を見ていないので詳しくはお伝えできませんが、なぜ痩せたいと思ったのか、もう一度話し合ったほうがいいかもしれませんね」と、個人個人に的確なアドバイスをする高梨さんの真摯な姿勢が印象に残りました。
この講演会で、プロのアスリートの世界を知り、私たちの日頃の食事のアドバイスも教えていただき、自分の食事を見詰め直すきっかけになりました。ずっと元気でいられるように、もっと食事を大切にしていきたいです。
高梨さん、ありがとうございました!!(*^_^*)