◇活躍する卒業生15◇「MOTHER」代表取締役　岡清華さん（食物栄養学科2015年卒）

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インド・スリランカ発祥の伝統医学・アーユルヴェーダの知恵を現代に生かす「MOTHER」代表の岡清華さんが、著書「無敵のデトックス大全」（ワニブックス）を発行しました。管理栄養士として西洋の栄養学にも精通する岡さんがアーユルヴェーダと出会い、起業に至った経緯や思いを聞きました。

 

「無敵のデトックス大全」で岡さんは心身をすっきりさせて不調を解消する方法をわかりやすく解説。干しレーズンを水につけたレーズンウォーターを起床後に飲む、精製された食べ物を避ける、など食にまつわる２９のコツをはじめ、目が疲れたら冷水で冷やす、寝るときは「スマホを機内モードに」など、生活全般にわたるハウツーが詰まっています。ヨガのポーズなど挿入される写真は、学生時代、モデルとしても活躍した岡さん自身が登場しています。

 

岡さんは「現代はモノや情報があふれ、なんでも取り込もうとするあまり、心身に毒素がたまりがち。まずはデトックスで心身をニュートラルに整えて」と呼びかけます。

 

大学時代、栄養学を学びながら「同じものを食べても病気になる人とならない人がいるのはなぜだろう」と、理論やデータで説明がつかない“もやもや”を感じたという岡さん。卒業後、ネット検索で見つけたアーユルヴェーダに興味を抱き、ハワイの私塾に飛び込みました。約一か月、座学から呼吸法、ヨガ、ココナツの栽培まで幅広く指南を受け、「自然と人間の共存につながる知恵が詰まっている」と確信。2019年に「MOTHER」を創業しました。デトックスの考え方を取り入れた飲食店のプロデュースやセミナー、オンラインスクール、企業とコラボした商品開発など事業内容は多彩です。

 

日本式にアレンジしたアーユルヴェーダで共感者のコミュニティを広げるのがMOTHER流。起業の時期がコロナ禍と重なったことから、オンラインやSNSを活用し、Instagramのフォロワーは1万5000人。スクールでは自ら講義を行い、6期250人が育っています。

 

「食は睡眠や運動に関わり、生命は環境にもつながっていきます。日本の食材や文化を生かした日本式のアーユルヴェーダを構築し、自然と人間にとって心地よい世界を広げていきたい」と岡さん。

 

MOTHERは大阪・関西万博の「TEAM EXPO 2025」共創チャレンジに参加しています。武庫川女子大学は共創チャレンジを支援する共創パートナーに登録しており、ともに「いのち輝く未来社会のデザイン」を目指す、まさにパートナー。キャンパスを訪れた岡さんは「食に対する知識と興味を広げてくれた武庫川女子大学は今につながる私の原点。SDGｓに関わる学生の取り組みなどで母校とコラボし、万博を盛り上げていければうれしいです」と話していました。