健康・スポーツ科学科中堀ゼミが、全国高等学校女子硬式野球選手権大会でコンディションサポートブースを開設

7月19日から8月2日まで開催された「全国高等学校女子硬式野球選手権大会」の丹波市会場において、本学健康・スポーツ科学科中堀千香子准教授ゼミが、昨年に続きコンディションサポートブースを開設しました。

 

女子硬式野球は近年競技人口が増加し、注目度が高まっているスポーツです。本大会の決勝は阪神甲子園球場で行われ、本学も大会協賛として取り組みを支えています。

 

今年のブースでは、暑熱環境の大会期間中、特に健康問題に影響を与え、注意が必要な「蓄積脱水」に焦点をあて、選手だけでなく、連日応援に訪れる保護者や観客、さらに審判員も対象に予防啓発を実施しました。

 

丹波市は、７月30日に41.2度を記録するなど暑さで知られ、大会期間中も連日厳しい暑さが続き、暑熱対策はコンディション維持の鍵となりました。ブースでは、非侵襲の推定ヘモグロビン測定によって脱水リスクを推測し、その結果をもとに適切な水分補給方法や塩分摂取の必要性、今後の体調管理のポイントを資料掲示や口頭説明で発信しました。

 

また、ゼミでは大会期間中、球場のWBGT（暑さ指数）をモニタリングし、データを収集しました。これらの測定結果は、大会運営組織や丹波市と協議し、今後の大会の暑熱対策における安全対応指針の作成に活用する予定です。

 

武庫川女子大学は丹波市と包括連携協定を締結しており、学生に地域課題解決の実践的な学びの場を提供しています。今回の活動もその一環として、学生が地域の現場で課題解決に取り組む貴重な機会となりました。