山中晶子助教［老年看護学分野］の研究「透析看護認定看護師が高齢透析患者へ終末期の医療とケアに関する意思確認を開始するタイミング - デルファイ法を用いた調査からの検討 -」が第27回日本腎不全看護学会学術集会・総会にて「大会長賞」を受けました。山中助教は大学院博士後期課程に在籍しており、本発表の内容は博士論文の一部となる予定です。

※山中助教の受賞コメント※
　本研究は、高齢透析患者へ終末期医療とケアに関する意思確認を開始するタイミングを明らかにするために、透析看護認定看護師を対象に調査しました。分析した結果、意思確認開始が必要な21のタイミングと、そのタイミングの多くが患者の身体状態の変化や思いに関連していることが明らかになりました。この21のタイミングは、患者の状況に応じた意思確認開始の判断に活用できると考えます。これからも、日常的にアドバンス・ケア・プランニングについて話し合い、透析患者が自分らしく生きぬくことを支援できる仕組み作りに寄与できる研究を続けていきたいと思います。
　本研究にご協力いただいた透析看護認定看護師の皆様、指導教員の徳重先生、岩﨑先生に心より感謝申し上げます。

※指導教員・德重あつ子教授のコメント※
　透析看護認定看護師としての実践の中で感じた疑問を研究テーマとして、これまで取り組んでこられました。賞をいただいたということは、研究テーマが臨床現場のニーズとも合致しているのではないかと考えます。これをしっかりと受け止め、成果を臨床現場に還元できるように、引き続き研究に勤しんでいただきたく思います。

　2025年9月20日（土）、武庫川女子大学看護学部・看護学研究科は、開設10周年を祝して「看護学部・看護学研究科開設10周年記念行事」を開催致します。一人ひとりの多様性が尊重され、誰もがその人らしく能力を発揮して参画できる社会の実現が求められている今日、看護には何が求められるのでしょうか。皆さまとともに考え、今後に活かしていきたく思っております。
　本行事への参加費は無料で、広く一般の方の参加も歓迎しております。皆さまのご参加を心よりお待ちしております。
　なお、事前申し込みは、本ホームページまたは案内チラシ等にて、4月1日（火）よりGoogle フォーム(お電話のお申し込みも可能）にて受け付け開始いたします。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【テーマ】
　多様性社会における生活者と看護

【開催日時】
　令和7年９月20日（土）13：00～16：00（開場　12：30）

【開催場所】
　武庫川女子大学 公江記念講堂（兵庫県西宮市池開町6-46）

【プログラム】
第一部（13：00~14：40）　
　記念メッセージ：生活者と看護　360°看護力　
　　講演者
　　武庫川女子大学看護学部・大学院看護学研究科初代学部長・研究科長
　　武庫川女子大学名誉教授、大阪大学名誉教授
　　阿曽　洋子　氏

　話題提供：ひとつの家族のカタチ
　　講演者
　　フリーアナウンサー（元読売テレビアナウンサー）
　　清水　健　氏

第二部（15：00~15：55）
　パネルディスカッション

ご来場いただいた方に10周年記念グッズをお渡しいたします。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
なお、開催の詳細につきましては、随時、看護学部ホームページにて最新情報を発信いたします。
お問い合わせ：武庫川女子大学看護教育支援室
Mail：uw15@mwu.jp　Tel：0798-39-9007
※お電話でのお問い合わせは平日9～17時　(不定期に閉室日あり)