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2024.09.09【受賞】天野功士講師の論文が日本看護研究学会「奨励賞」に選ばれました

 天野功士講師[成人看護学(急性期)分野]の論文「周手術期熟練看護師の術後観察時の視線と手技」が、日本看護研究学会「奨励賞」を受けました。

※天野講師の受賞コメント※
 今回の研究では、熟練看護師の認知と技を可視化するために、12名の看護師の術後観察時の視線計測を行いました。その結果、熟練看護師の認知と視線は対応する傾向があり、観察において同時進行で様々な手技を行っているということがわかりました。
 研究で得られた結果は、看護学生や新人看護師に対する術後観察の指導につながり、手技の習得に向けた指導用教材の開発にも活用できると考えています。また、視線計測の手法を用いて、様々な場面での熟練看護師の認知と技を可視化することで、看護学生や新人看護師の看護スキルの向上につながっていくと考えます。より効果的な学びが得られるよう研究を続けていきたいと思います。

※論文の情報※
天野功士, 當目雅代, 小笠美春, & 田中邦彦. (2022). 周手術期熟練看護師の術後観察時の視線と手技. 日本看護研究学会雑誌, 44(5), 721-734. (リンク

2024.09.09【受賞】髙橋美宝助教の論文が日本私立看護系大学協会「看護学研究奨励賞」に選ばれました

 髙橋美宝助教[成人看護学(慢性期)分野]の論文「Construction of an Explanatory Model for Quality of Life in Outpatients with Ulcerative Colitis」が、日本私立看護系大学協会「看護学研究奨励賞」を受けました。

※髙橋助教の受賞コメント※
 この度、日本私立看護系大学協会の看護学研究奨励賞を受賞させていただきまして、指導教員の布谷先生、研究協力施設の院長の青山伸郎先生、看護・医療事務スタッフの皆様、研究に協力していただいた研究協力施設に通院されている潰瘍性大腸炎患者の患者様に心より感謝申し上げます。
 本研究は潰瘍性大腸炎患者のQuality of lifeの関連要因を探索し、QOLモデルを構築することを目的として、寛解期にある患者に質問紙調査を行い、分析結果をまとめました。その結果から不安がQOLへ最も影響する要因であることがわかりました。
 現在、本学大学院博士後期課程で、潰瘍性大腸炎患者が抱える疾病に伴う具体的な不安について研究を行っています。この研究の発展性および研究成果により、潰瘍性大腸炎患者のQOL向上に寄与することを目指し、患者が抱える疾病に伴う不安を捉えられる尺度を開発しております。今後は開発した尺度を臨床の現場で活用できるように現場の意見を取り入れながら、患者の具体的な不安に対し必要に応じた看護実践が実施できるように研究を続けたいと考えております。

※論文の情報※
Takahashi, M., Nunotani, M., & Aoyama, N. (2023). Construction of an explanatory model for quality of life in outpatients with ulcerative colitis. Inflammatory Intestinal Diseases, 8(1), 23-33. (リンク)