お久しぶりです、KanAです。
今回は、先日 MOVIXココエあまがさき にて行われた
映画『黄金を抱いて翔べ』のプレミアム試写会の
取材模様をお届けしたいと思います!
わたしの方からは、
主演の妻夫木聡さん × 監督の井筒和幸さん の
トークショーの模様をお伝えします♪
登場して、こんなあいさつから始まりました。
井筒(以下、井):一昨年の暮れ~去年の10月まで撮影してました。換骨奪胎(かんこつだったい:他人の作品を基にしながら、これに創意を加えて、自分独自の作品とすること)しました。
妻夫木(以下、妻):僕も見させてもらいましたが、ドキドキハラハラで、最後はほろりとする作品になったんじゃないかと思います。
始めに二人は、撮影現場について語ってくれました。
妻:メンバー6人誰もが、自分と接点がない役で。僕の役は、精神的に孤独な役でした。12月から撮影が始まったのですが、役作りは11月から吹田市に行って、やってました。協会には2日行ったりして。2か月間撮影してたので、年越しが寂しかったですよ、1人で紅白見てました(笑)。
井:深刻な現場でしたね。「ぶっきー」言うたら「はい(真顔」って(笑)。他のみんなもそうでしたよ。俺はだから、毎日呑んでましたね(笑)。
妻夫木さんは、「ぶっきー」と呼ばれているんですねっ!
妻:今回の役は、「太く短く」という感じでしたね。何て言うか、長い人生を細々と生きる、という感じではなくて、短くてもいいから、どーんと一発花咲かせて生き抜く、という感じ。なんかそんなところがいいなと思いました。
つづいて、話は今回の映画の印象深いシーンについて。
井:全体的にしんどかったです。特に、屋上でのシーンなんてCGとか使えなくないんですが、本当の屋上で撮影しました。撮影時は1月の寒波が強いときで、気温1℃とかだったんじゃないかな。けどね、ぶっきーも浅野さんも(桐谷)健太もタフで関心しましたね。みんな頑張ってくれてるって。そういう面でも、心にくるシーンでしたね。
そういえば、「風邪ひいてまんねん」と、関西弁を使ったシーンがあったのですが、
それはなんとアドリブだったそうです。
どの場面で言っているか、みなさんぜひ探して見てくださいね!
本人は見てほしくないそうなのですが(笑)。
妻:僕は、最後の方のシーンで船の上の映像ですね。主人公の目線で撮られたカットなので、オールアップ後に監督が一人で舞鶴へ行って撮られたんですよね。このカットのために1か月かけたそうで。すごく高波の映像が写ってるんですけど、個人的にこのカットは泣けました。すごくしびれるカットだと思います。
二人は、もうひとつ思い出深いシーンも教えてくれました。
妻:大変だった撮影と言えば、トラックの爆破シーンですね。僕が走る瞬間に爆破するシーンなのですが、予定よりたくさん油をかけていて。あまりに炎が大きくなりすぎて、顔の近くにきて。僕、死んだかと思いましたよ(笑)。一緒に撮影してた健太も「死んだと思た!(笑)」って言われましたよ(笑)。
井:それね、トッキ(爆破担当の方)の人にぶっきーにバレへんように言うてん、「ぶっきーがカメラに向いた瞬間で」って。で、バレへんようにトッキの人にグッジョブポーズ(笑)。あのシーンでは、通常1カット1カメラのところ、1カット3カメラ以上使用して、色んなアングルから撮ってたんだけど、1つのアングルでは全部炎しか写って無かったからね(笑)。それにしても、俺とトッキの阿吽の呼吸、面白かったね~(笑)。
本当に、リアルなスリリングの出てたシーンだったのですね!
監督、さすがです(笑)。
井:あと俺が好きなのは、ぶっきー目線のシーンね。電車でモモ(チャンミン)を見かけるシーンの所。あれは、ぶっきー本人が撮ってるんだよ。
妻:あれは、結構難しかったですよ。リアル感が出るように自分の手を写しながら撮ってたんですが、自分の目でみる目線とカメラのレンズの目線は、どうしてもズレてしまうんですよ。
妻夫木さんが撮ってたなんて、気付きませんでした!
最後のあいさつでは、妻夫木さんがこう締めてくださいました。
妻:この映画は、とってもハードボイルドに仕上がっていると思います。監督の作品は、青臭い!青春!って感じのが多かったと思うのですが、今回のは大人っぽい、違う色の映画なので、そのあたりも楽しんでもらえると。最近の邦画ではあまりなかったようなスリル満点な作品だと思うので、男の生きざまがあふれたこの映画を楽しんでくださるとうれしいです。
短いひと時でしたが、ココだけの話がたくさん聞けました!
妻夫木さん、井筒監督
素敵なトークショーをありがとうございました!