肥後ゼミとは、3DCG・アニメーション・絵本・写真など幅広く研究を行っているゼミです。今回の制作展では、学生のひらめきの数々を展示していました。
制作展では、6点の作品が展示されていました。
『To the world of Alice』
スクリーンの後ろにあるカメラが、影を認識することによって、映像が変化する仕組みになっています。
体験型の作品になっているので、来場者は不思議の国のアリスの世界に触れることができます。
『Crossing space‐現実と仮想』
光をモチーフにした映像を円筒型スクリーンの中から鑑賞する作品です。
来場者は円筒型スクリーンの中に入って、360°幻想的な光を見渡すことができます。
『Room lighting』
「部屋におけるメディアアート」をコンセプトに制作したルームランプです。台の中に置かれたプロジェクターによって様々な色のパターンが投影されています。何時間見ていても飽きない作品となっています。
『A life of light and people』
インフォグラフィックを用いたアニメーションの作品です。インフォグラフィックとは、複雑な情報を簡単な絵やアニメーションで説明する方法のことで、この作品では光と人々の生活をテーマに、光の歴史と仕組みを紹介しています。
『Levels』
3DCGアニメーションの作品で、人の体の動きを細かく表現しています。モデリングソフト、アニメーション作成ソフト、映像編集ソフト全てフリーソフトのみを使用して制作しました。スクリーンの下では、メイキングの様子も紹介されていました。
『Open Air Theater』
「日常、思い出、懐かしさ」というテーマのもと制作されたミュージックビデオです。作中で使われている写真は、制作者の自宅から徒歩5分圏内の場所を撮影したもので、音楽を聴きながら、幼いころの記憶や感情を思い起こさせる作品となっています。
制作展に出展した情報メディア学科4年生の植松美智さんにお話を伺いました。
植松さんは「A life of light and people」の作品を制作されました。
Q1,「A life of light and people」という作品を作ろうと思ったきっかけは?
A,今年、青色発光ダイオードがノーベル物理学賞を受賞したことで、昔の光から現在のLEDになるまでの流れを知りたいと思ったからです。
Q2,制作を通して一番大変だったことは?
A,ストーリー決めです。インフォグラフィックを使って、初めて見た人に分かりやすく説明するのは難しく、先生や友人に何度も映像を見てもらいました。
Q3,作品に対するこだわりは?
A,絵を描いたり、アイコンを作ったりするのが好きで、その中でも電球のデザインはぜひ注目して見てもらいたいです。
Q4,今回の制作展を行ってどうでしたか?
A,この制作展は、学内だけでなく学外の人にも見てもらいたいという思いから学生が企画しました。いろいろな意見が聞けるので、今後の作品作りの参考にしたいです。また、この制作展の代表も務めたので、ギャラリーさんとのやりとりを通して、自分から進んで行動する力も身に付きました。
Q5,肥後ゼミはどんなゼミですか?
A,やりたいことがあって、やる気があれば何でもできるゼミです。
制作展を見に来た来場者の方にもお話を伺いました。
Q,制作展をご覧になってどうでしたか?
A,同じ大学ですが、私の学科とはまったく違うことをしていて斬新で面白かったです。また、制作だけでなく企画運営も学生たちで行っていて、すごいなと思いました。
~取材を終えて~
私は今回、カメラやプロジェクターを使用した作品を初めて見させていただいたのですか、どのようにしてこのような不思議な現象が起こるのだろうと思ったところが多かったです。そして、映像などはプログラムで動きが細かく調整されているところに驚きました。
食物栄養学科1年 はるかす
ただ見るだけではなく、体験型のものや円筒のスクリーンの中に入って鑑賞するものもあって、とても面白かったです。また、それぞれの作品に込められたこだわりや思いも知ることができてよかったです。
英語文化学科4年 洸