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【活躍する卒業生#60】バレーボール男子日本代表を食事面から支える管理栄養士・公認スポーツ栄養士 小林郁佳さん(魚国総本社勤務 食物栄養学科2008年卒)

2026/10/05

「ナショナルチームだけに、責任と使命がやばいです」。クールな見た目に反し、関西弁のトークが軽快な小林さん。9月に福岡県で開催されたアジア選手権で優勝し、2028年ロスオリンピックの切符を手にしたバレーボール男子日本代表を、公認スポーツ栄養士として食事面から支えています。

 

選手が利用する食堂の献立確認や補食準備、選手の個別指導が主な業務。選手一人ひとりのベストコンディションを目指し、体重管理を最優先に、体脂肪を落とす、筋肉量を増やすなど、食事からサプリメントまで「口に入るものすべて」を管理します。昨年はブルガリア、フィリピン、今年は中国へ、ネーションズリーグに出場するチームに帯同して世界を飛び回りました。「必要な食事環境を提供できるよう、一升炊きの炊飯器を2台と14人分×日数+補食用の米を持ち込んで帯同するんです。ホテルで炊飯器を入れたリュックを背負って走り回っているんですよ」と笑います。

 

日々の関わりを重ね、選手との信頼関係ができてくる中で、少しずつ食事について相談してもらえるようになりました。ビュッフェスタイルの食事では、選手から「どれを取ればいいですか」と次々声がかかり、オフタイムにLINEで「この食事内容どうでしょうか」と食事の写真が送られてくることも。チームの注目度が上がるにつれ、そんな小林さんにもスポットライトが当たりますが、「私はあくまで裏方。帯同するのは限られた期間なので、意識付けの部分を伴走するという感じです」と気負いがありません。

 

「母も叔母も妹も武庫女」という一家で育ち、自身も附属中学から大学まで多感な10年を武庫川の教育のもとで過ごしました。食堂運営で知られる株式会社魚国総本社に入社し、管理栄養士として保育園・幼稚園の献立作成や食育、大学ラグビーチームの栄養サポートを経験。2025年にバレーボールナショナルチームの専属管理栄養士になりました。チームをサポートする中で、「プロ選手の身体を変える責任を果たすには、より高度で根拠のあるサポートが必要」と考え、公認スポーツ栄養士にチャレンジし、同年10月に資格を取得しました。

 

アジア選手権優勝の2日後に本学で行われた「健康科学連携教育フォーラム」では、担任だった前田佳予子先生の依頼で登壇し、後輩たちにメッセージを送りました。「今も連絡を取り合える先生の存在は大きい。大学で学んだことは全部つながっていて、選手を支える基盤になっています」。意外にも「学生時代は受け身なタイプで、もっとあれこれやっておけばよかったと思うことばかり」。とりわけ「時間のある学生時代にやっておけばよかった」と思うことが「英語」。外国選手との交流も多いだけに、「選手が当たり前に英語を使う中、自分は翻訳アプリで四苦八苦。英語をやっておけばよかったと思う瞬間です」と実感がこもります。

 

私生活では双子の母。「年齢と経験を重ねたことで、選手と程よい距離感が作れている」と感じています。「ロスオリンピックにはぜひ帯同したいので、これからも選手をしっかり支えていきます」と語りました。

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