附属総合ミュージアムで、秋季展「生活資料が語る あの日あのとき―近代日本における戦争と平和―」が開催中です。
2026/09/30
武庫川女子大学附属総合ミュージアムで2026年度秋季展「生活資料が語る あの日あのとき―近代日本における戦争と平和―」が開催されています。附属総合ミュージアムは、江戸から平成まで近現代の生活文化資料を収蔵しています。収蔵品を整理すると戦争と平和について考えさせられるモノもあり、戦後81年を迎え、改めて取り上げることにしました。
本展では、明治から昭和20年代までの約160点を展示しています。学校法人武庫川学院が設立されたのは1939年。戦時下における開学でした。米穀配給統制法が交付され、外国映画の上映制限やパーマネント禁止、ネオン禁止など、戦争が国民の暮らしに陰を落とします。
防空訓練用に配布された「防毒マスク」、武庫川高等女学校の生徒が身に付けた「報国隊通信班腕章」は、いずれも卒業生から寄贈されたもの。屋外でなぎなた訓練に励むモノクロ写真、「奉安殿(天皇皇后の写真と教育勅語を納めた建物)」を背景に撮影された集合写真も戦中の空気を伝えます。
ミュージアムが誇る和装のコレクションからは、「君が代」の歌詞が刺繍された振袖、兜柄のコートが展示され、これらも戦争の色を帯びた柄です。当時の子どもたちに人気の漫画「猛犬連隊 のらくろ」も、軍隊への親しみを抱かせたことが想像されます。除隊記念の盃、入営祝いの名前入りマッチラベルも、こうした製品に需要があった世相が伺えます。同展を訪れた大学生は、「一見すると美しい盃も、戦争に翻弄される人の姿が見えるようで残酷ですね」と話しました。
横川公子館長は「近現代のモノ資料の多くは、時代の必然として戦争と平和について語っているのだといえます。モノは客観的な存在。それゆえに、時代背景を忠実に映しているところが見どころです」と語ります。
会期は12月2日まで。10月3日午後1時20分からは、学術研究交流館1階で、放送大学客員准教授の大髙幸さんを招いた講演会「生活資料が語るあの日あのとき」を開催します。土日祝日は休館ですが、10月3、4、17、18日と11月14日は開館します。文化祭の時にも、足を延ばしてみませんか。







