お知らせ
第3回・第4回オープンキャンパスを開催しました
8月9日(土)・10日(日)、武庫川女子大学オープンキャンパスを開催しました。
8月9日(土)— 晴天の中、多くの来場者が参加
健康・スポーツ科学部では、両学科の説明に続き、健康・スポーツ科学科の坂井和明教授がスポーツコーチング分野におけるゼミ活動を紹介。学生による研究事例発表も交えながら、「心配だからこそ練習し、準備する」という現実を説明し、心配性と感じる人こそ優れた選手やコーチになれる可能性があると語りました。また、負けたくないから努力する「損失回避志向」に関する学生の研究も披露されました。
スポーツマネジメント学科からは穐原寿識准教授が「スポーツマーケティング」をテーマに講義。ファンをいかに増やすかがスポーツマーケティングの要であることを示し、その実践例としてゼミで行った商品開発プロジェクトを紹介しました。学生たちは企画から販売までを一貫して経験し、マーケティングの実務を学びました。
8月10日(日)— 荒天の中でも充実したプログラム
この日は朝から線状降水帯の影響で荒れた天候となりましたが、多くの参加者が訪れました。スポーツマネジメント学科の工藤康宏教授は、スマホによる意見入力や投票をリアルタイムで反映するアプリを活用し、サブスクコンテンツについて考えるワークを実施。マネジメント分野がツーリズムやレクリエーションなど幅広い領域を含むことを紹介しました。
健康・スポーツ科学科の田中美吏教授は「スポーツと心」をテーマに、本学のスポーツ心理学講義で扱う内容を紹介。色がモチベーションやパフォーマンスに及ぼす影響など、参加者の興味を引く事例を取り上げました。
参加者の声
参加者からは、
「大学でこういう学びができると思うとワクワクした」
「スポーツが好きという気持ちを多様な視点で活かせることがわかった」
といった感想が寄せられました。
次回オープンキャンパスのご案内
年内のオープンキャンパスは、9月21日(日)開催の第5回が最後となります。学生・教職員一同、皆さまのお越しを心よりお待ちしています。
健康・スポーツ科学科中堀ゼミが全国高等学校女子硬式野球選手権大会でコンディションサポートブースを開設
- 2025年7月19日から8月2日まで開催された「全国高等学校女子硬式野球選手権大会」の丹波市会場において、健康・スポーツ科学科 中堀千香子准教授ゼミが、昨年に続きコンディションサポートブースを開設しました。
女子硬式野球は近年競技人口が増加し、注目度が高まっているスポーツです。本大会の決勝は阪神甲子園球場で行われ、本学も大会協賛校として取り組みを支えています。
蓄積脱水予防をテーマに幅広い対象へ啓発
今年のブースでは、昨年度の参加時に、トーナメントを勝ち上がり連戦となったチームで熱中症の発症者が見られた経験を踏まえ、大会期間中に特にコンディションに影響があると考えられ注意が必要な「蓄積脱水」に焦点をあてました。対象は選手にとどまらず、連日応援に訪れる保護者や観客、さらに審判員まで広げ、予防啓発を実施しました。
丹波市は先日も全国最高気温を記録するなど暑さで知られています。
大会期間中も連日厳しい暑さが続き、暑熱対策はコンディション維持の鍵となりました。
ブースでは、非侵襲の推定ヘモグロビン測定によって脱水リスクを推測し、その結果をもとに適切な水分補給方法や塩分摂取の必要性、日常的な体調管理のポイントを資料掲示や口頭説明で発信しました。
また、ゼミでは大会期間中、球場内のWBGT(暑さ指数)をモニタリングし、データを収集しました。
これらの測定結果は、大会運営や丹波市と協議し、今後の暑熱対策における安全対応指針の作成に活用する予定です。
武庫川女子大学は丹波市と包括連携協定を締結しており、学生に地域課題解決の実践的な学びの場を提供しています。
この活動は、学生が現場で課題を発見し、解決策を企画・実践する学びの場となっており、地域や大会運営との協働を通じて、専門知識を社会で活かす実践力を磨く機会にもなっています。
大学院生の中間報告会が開催されました!
大学院健康・スポーツ科学研究科では、7月19日(土曜日)に大学院2年生2名の中間報告会を実施しました。一人は現職中学校校長(本学卒業生)で、もう一人は競技スポーツ選手の現役アスリートです。それぞれの研究テーマは職場の課題やスポーツ競技力向上という自分自身に直接関係がある興味深い内容でした。多くの先生方からの前向きな指導により、質の高い修士論文の作成に繋がる有意義な時間でした。
4年生には大学院進学という選択肢がある!
現在の日本では、売り手市場で就職率が良くなってきています。その一方で、就職後の早期離職率も社会問題になっています。後者では何が問題なのでしょうか。学生の皆さんには、就職後も自分の能力の伸ばして長期的にやりがいのある仕事ができる職場を見つけて欲しいと思っています。そのためには、大学院に進学をして自分の専門性を高めつつ、やりがいのある就職先をじっくり考えるという選択肢もあると思います。健康・スポーツ科学部では、就職活動という道と大学院で学ぶという選択肢があります。
さて、7月16日(昼休み)に大学院健康・スポーツ科学研究科の入試説明会を行いました。説明会には15名が参加し、そのうち4年生は5名、3年生が10名でした。ちなみに大学院の6月入試では、健康・スポーツ科学科の4年生が1名合格しています。
健康・スポーツ科学部では、皆さんに大学院のことをもっと知って欲しいと考えており、今後も大学院の入試並びに学びの内容について積極的に説明会を実施していきます。次回は後期の9月を予定しています。
【特集インタビュー】 この4年間、すべてはATになるために 日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー資格試験 現役合格
健康・スポーツ科学科・保科永美さんの挑戦
2025年3月、武庫川女子大学 健康・スポーツ科学科を卒業した保科永美さん。彼女は、在学中に日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー(JSPO-AT)資格試験に挑み、筆記・実技ともに現役合格を果たしました。この快挙は、競技活動と学業を両立しながら、高い目標に向かって努力を重ねてきた4年間の証でもあります。
アスレティックトレーナー(AT)を志した理由、学びへの姿勢、実技試験直前の葛藤、そして支えてくれた人たちへの感謝——。その歩みと想いを伺いました。
「自分と同じ苦しさを、減らしたい」
― ATを目指した原点と強い情熱
保科さんがアスレティックトレーナーを目指した理由は明確でした。きっかけは、自身のサッカーやフットサル経験の中で繰り返し見てきた「怪我」でした。
「フットサルが大好きでしたが、自分も何度か怪我で苦しみましたし、仲間がピッチに戻れず悔しい思いをしている姿もたくさん見てきました。『なんでこんなに怪我するのか』『どうやったら治るのか』という疑問がずっとあって…。同じような辛さを抱えている人たちを、少しでも支えられる存在になりたいと思うようになりました」
“怪我をする側”から“支える側”へ。その思いは、彼女の進路選択にも一貫して現れていました。関西でAT資格を取得できる大学であること、そして全国レベルで活躍する女子フットサルクラブ「ARCO 神戸」で活動できること。その両方を叶える環境が武庫川女子大学にあったことが、進学の決め手となりました。
「授業は、すべてATにつながっていた」
― オンラインでも揺るがなかった初志と学びの姿勢
大学生活のスタートは、コロナ禍によるオンライン授業。思い描いていたキャンパスライフとは異なる状況でしたが、彼女のモチベーションは高く、学びの質を落とすことはありませんでした。
「入学直後から、“この4年間でATを取る”というゴールが頭にありました。だから1年生のときから、授業を『試験のための準備』として逆算して捉えていました。機能解剖や運動生理、障害・外傷のメカニズムなど、すべてがATに直結すると感じていて、聞き逃せない授業ばかりでした」
教科書や資料を読み込みATになるための知識を積み重ねていく日々。目標が明確だったからこそ、学びに対する姿勢が一貫していたといいます。
「これだけは、今しかできないと決めた」
― 筆記試験対策と、その先にある葛藤
3年次からは、対面授業とAT対策の実践的な学びが本格化。過去問を解いてみて初めて、「このままでは到底間に合わない」と実感しました。
「今までの“知っているつもり”が、実際には“解けない”という現実に突きつけられて…。過去問で合格点に届かない自分に焦りを感じました」
4年生の夏、彼女はある決断をします。フットサルの活動を一時休止し、筆記試験対策に集中するという選択でした。1日5時間以上、毎日机に向かい、過去5年分の問題を3周以上。間違えた問題はすべて教科書に立ち返り、正解と不正解の理由を一つ一つ確認しました。
「“やれるだけやって落ちたら仕方ない”って言えるように、全部やり切ろうと決めていました。何の後悔も残さないように」
筆記試験の合格通知を手にしたとき、喜び以上にあったのは「次は実技…どうするか」という葛藤でした。
「一歩踏み出すか、先送りするか」
― 実技試験受験を決めた“覚悟”と直後の負傷
筆記試験の合格後、次に控える実技試験。その受験を対策して半年先に延ばすか、残りわずかな冬休み期間に全力で取り組むか——悩みに悩んだ末、彼女は後者を選びました。
「“今が一番、ATにむけて集中できる時期”だと思ったんです。社会人になると、時間の制約や環境の変化でモチベーションが保てなくなるかもしれない。学生時代は自分のために時間を全振りできる時期。自分の目標を叶える4年間として過ごしたはず。だからこそ、“今やる”と決めました」
しかしその矢先、復帰していたフットサルの練習中のアクシデントで負傷。年明けすぐに手術と入院が必要となり、実技試験に向けた準備はゼロからの再スタートとなりました。
「最初は“すぐ戻れるだろう”と楽観していたのですが、現実は違いました。生活そのものが制限され、正直絶望しました」
そんな彼女を救ったのは、入院先で出会ったリハビリ担当のAT保持者の先生でした。リハビリを受けながら、自らの怪我と向き合い、指導動画や試験資料をひたすら視聴・書き起こしする日々。退院後、試験まで残された時間はわずか3週間でした。
「支えてくれる人が、必ずいる」
― 仲間、先生、家族への感謝と実技試験本番
保科さんは大学に戻ると、教員や友人の協力を得て、実技練習に集中的に取り組みます。
「“時間がないから無理”ではなく、“時間がないからこそやるしかない”と思って取り組みました。先生方が時間を割いて指導してくださったこと、仲間が、モデルや練習相手として協力してくれたことには、本当に感謝しています」
さらに、地元を離れて一人暮らしをしながら頑張る保科さんを、4年間ずっと見守り、遠くから応援し続けてくれた家族の存在も大きな支えとなりました。
「離れていても、いつも気にかけてくれて、支えてくれていた家族にも、本当に感謝しています」
試験本番では、思わぬ失敗や想定外の課題もありました。
「最初の失敗で逆に緊張が解けたんです。“ここから全部やりきろう”と気持ちを切り替えられたのが大きかったですね」
そして、見事実技試験の合格通知を手にしたのです。
「自分にしかできない形で、アスリートを支えたい」
― トレーナーとしての今とこれから
現在、保科さんは治療院で働きながら、女子サッカーやフットサルチームへの帯同を目指し、準備を進めています。
「関西ではまだ女性ATが少なく、女性アスリートが安心して相談できる環境が十分とは言えません。だからこそ、私自身がその一人として現場に立ちたいと思っています」
将来的には、地域の女子チームのサポートを通じて、「女性アスリートがもっと自由にプレーできる環境づくり」に貢献していきたいと語ります。
武庫川女子大学で得た「人生の礎」
― 「支えてくれる人がいたから、ここまで来られた」
「大学で出会った先生方、仲間、実習でお世話になったチームのトレーナーや病院でお世話になったトレーナーの皆さん…多くの方々の支えがあったからこそ、今の自分があります」
「特に大学の先生は、私の状況をきちんと聞いた上で、“どうすれば合格できるか”その最善の方策を常に一緒に考えてくれました。先生と出会えたことは大きく、自分ひとりでは絶対にできなかった。武庫川女子大学で学べて本当に良かったと思います」
後輩たちへ
― 「できるかできないかは、やってから決めてほしい」
最後に、これからATを目指す後輩たちへ、率直なメッセージをいただきました。
「今の自分の状況だけで“無理”と決めつけないでほしい。私は“努力すれば結果が出る”という実感を、これまでの経験で持てていました。だからこそ、“そこまでやったうえで判断しよう”と思ってやりきれたんだと思います」
「AT資格は簡単なものではないけれど、最初から“やる”と決めて、4年間コツコツ積み上げていけば、現役合格も決して夢ではありません。自分の目標に正直に、諦めずに進んでください」
教員より
― “本気の姿勢”が導いた合格
「“できるか”ではなく、“やりきるか”」
保科さんの挑戦は、この言葉に尽きるかもしれません。ATという難関資格に挑む中で、最初から最後までブレずに努力を積み重ねた4年間。その姿勢は、後輩たちにとって大きな指標になるでしょう。
松本裕史教授と田中美吏教授の共著論文がスポーツ産業学研究に掲載されました!
結婚・妊娠・出産・育児といったライフイベントは、女性の生活パターンだけでなく身体活動にも大きな影響を与えます。世界規模の調査では、母親となった女性の約3分の2が定期的な運動から離れてしまうという報告があり、これは日本においても見過ごせない課題です。
本研究では、子育て世代の女性を対象に、定期的な運動の実施に影響を与える要因を明らかにすることを目的としました。特に、未就学児の養育状況と運動実施に関する心理社会的要因のどちらが、運動習慣により強く関連するのかを検証しています。
松本裕史・田中美吏(2025)女性における未就学児の養育が定期的運動実施に及ぼす影響-心理社会的要因に注目して-.スポーツ産業学研究.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/sposun/35/3/35_3_255/_article/-char/ja
健康・スポーツ科学科 松本ゼミの学生がキャリアセンターと連携して「ながらヨガ」講習会を開催しました!
健康・スポーツ科学科 松本ゼミでは、実践を通じて課題解決力を育むPBL(Project-Based Learning)型授業に取り組んでいます。今回はキャリアセンターとの連携により、「ながらヨガ」講習会を開催しました!
プロジェクトテーマは「若年女性の運動・身体活動支援」。松本ゼミの調査から、女子学生の多くが就職後の体力に不安を抱えていることが明らかとなりました。その解決策として着目したのが、ミズノ株式会社が提案する「ながら運動」。日常生活や仕事の合間に無理なく取り入れられるユニークなエクササイズです。
ゼミ生はこのコンセプトをもとに、ヨガと組み合わせたオリジナルプログラム「ながらヨガ」を開発。講習会当日は、多くの参加者が会場に集まり、学生によるインストラクションのもと7種類のヨガポーズを体験しました。
参加者からは「体がぽかぽかして気持ちよかった」「継続開催を希望したい」といった感想が寄せられ、大盛況のうちに終了しました。
2025年度第2回オープンキャンパスを開催しました
2025年7月13日(日)、第2回オープンキャンパスを開催しました。
健康・スポーツ科学部では、健康・スポーツ科学科とスポーツマネジメント学科の特色ある学びや将来の進路について、両学科長より詳細な説明が行われました。
続いて、それぞれの学科における教育・研究の取り組みを紹介するプログラムが実施されました。
スポーツマネジメント学科からは、穐原寿識准教授が登壇し、「サービスを維持するマーケティングの仕組み」をテーマに、ゼミで取り組んでいるスポーツによる地域活性化の実践例をご紹介いただきました。
特に、甲子園地区のスポーツブランディングを高めるためのSNS発信や、企業・自治体との産学連携を通じて、学生が主体的に社会と関わる力を養っていることが紹介されました。また、当日はゼミ所属の学生2名も登壇し、自らの取り組み内容や活動に対する想いについてクロストーク形式で語ってくれました。
健康・スポーツ科学科からは、玉腰和典講師が登壇し、保健体育教員養成に関する学科の取り組みについて紹介しました。
実際に教育現場での実習を経験した学生の感想として、「子どもたちが運動をできるようになる喜びを共有できる指導に、教員としてのやりがいを感じた」との声も紹介されました。加えて、教員採用試験に向けた学科独自の支援体制やサポート内容についても説明がありました。
参加された高校生・保護者の皆さまからは、学科の学びが実社会とどのようにつながっているかを具体的に知ることができたと、たいへん好評をいただきました。
次回のオープンキャンパスは、8月9日(土)[第3回]、8月10日(日)[第4回]に開催予定です。
いよいよ本格的な受験校決定の時期となってまいりました。学科の学びや入試制度、学生生活の雰囲気を実際に体感していただける貴重な機会です。ぜひ本学に足を運び、ご自身の目で確かめてください。
皆さまのご来場を、教職員・学生一同、心よりお待ちしております。
国立台湾師範大学・林伯修教授による特別講義及び交換留学説明会を実施しました
本学部では国立台湾師範大学(NTNU)スポーツ・レクリエーション学院(大学院・学部)と「交換留学プログラム」を締結しています。これによって、大学院生及び学部生から毎年2名が交換留学をすることができます。
本年3月に訪台し学生交流を実施した渡邉昌史ゼミ主催により、NTNU・林伯修教授(スポーツ社会学博士)をお迎えして、2025年7月9日(水)15時30分から特別講義「スポーツの記号消費」を開催しました。講義後には、同大学への交換留学についての説明会も実施しました。
出席したみなさんの日頃の学びからの興味関心、そして交換留学への期待感から質疑応答が続き、終了予定時刻を30分以上もオーバーするなど、非常に有意義な機会となりました。
なお、スポーツマネジメント学科3年生1名(渡邉ゼミ)が本年9月から半年間、NTNUへ交換留学生として派遣されます。
健康・スポーツ科学科の中堀ゼミが女子フットサルチーム「アルコ神戸」のフィジカル測定を実施
健康・スポーツ科学科准教授の中堀千香子ゼミでは5月18日、日本女子フットサルリーグ所属の強豪チーム「アルコ神戸」を本学に迎え、2025シーズン開幕直後の選手を対象としたフィジカル測定を実施しました。
アルコ神戸は2008年に神戸市で創設され、日本女子フットサルリーグの初代女王に輝いた実績を持つ日本を代表する女子フットサルクラブの一つです。全国大会でも数々の優勝を重ね、「神戸の街をフットサルで盛り上げていく」をモットーに、地域に根ざした活動を展開しています。
今回の連携は、クラブに本学科の在学生が所属していること、また監督が本学卒業生であることを背景に実現しました。全国トップクラスで活躍する女子アスリートを対象に、学生が直接支援に関われるという貴重な実践機会であり、学生にとっては、学内で学んだ理論を現場で生かす実践教育の場となりました。
測定では、スピード・アジリティ、ジャンプ力、間欠性持久力など、競技パフォーマンスに直結する体力要素を、本学のリソースである専用測定機器を活用して多角的に評価。ゼミ内では、事前に測定方法やデータ処理法を綿密に検討し、選手へのフィードバックまで見据えて準備を重ねてきました。当日は、測定・機器操作・記録・説明まで、すべてを学生が担当しました。
今後は、シーズンを通じての定期的な測定とフィードバックを継続的に実施する予定です。選手の体力や運動能力を客観的に把握し、怪我の予防やトレーニング内容の最適化、コンディショニング管理に貢献していくことが期待されます。学生からは「より効率的な運営」「計測精度のさらなる向上」といった前向きな課題も挙がっており、継続的な活動の中で質の高い支援体制の構築を目指して取り組んでいきます。
坂井教授が令和7年度 兵庫県高等学校体育研究会 神戸支部研修会で「みんながボールに触れるパスを使ったバスケットボールの攻撃づくり」を紹介しました
武庫川女子大学 健康・スポーツ科学科専門教育科目「バスケットボール」の授業で行っている実際の授業内容の一部を、現場の高校の先生にお伝えしました。
「ガイダンス, シュート*3, 審判法, 1stリーグ戦, パスを使った攻撃*5, 2ndリーグ戦, スキルテスト 」という授業の流れの中の「パスを使った攻撃*5回」の部分を取り出し、授業で実際に配布しているプリントを使いながら研修を行いました。
バスケットボールのゲームで「どう動いたらいいか・どこに動いたらいいか・いつ動いたらいいかわかならい」生徒達に、先生は「何を」「どんな順番で」「どうやって」教えていったら「自らバスケットボールらしく動けるようになるのか」について、プリントを使った知的な理解と、3on3や5on5を使った実践的な理解の両面から90分間研修しました。
「未来へパス」
「バスケットボールは恋愛力」
などのキャッチコピーも健在です^^;
パスの本質である「受け手が主役」を体得するためにオーディションと称したアピール合戦では、大の大人が思いっきり弾けて主役の座を争って大声を出しあう姿も見られ感動でした!
パス&ランを加える場面では、パッサーが「好きです!」と告白し、それを受けてリターンパスする側が「私も!」とパスを戻したり、「ごめんなさい!」ってパスフェイクから自分でシュートしたり…普段女子大で恋愛をメタファーにして遊んでる内容もそのまま実施しましたが、皆さん本気で大人の告白してました^^;
今日はバスケットボールが専門ではない先生方もたくさん参加されていましたが、最後の5対5ではしっかりと「バスケットボールらしく」動けており、普段授業で学生に伝えている内容が、実際の学校の授業の中でも十分に応用できることがわかりました!
健康・スポーツ科学科1年生が丹嶺学苑で日帰り研修を実施
武庫川女子大学健康・スポーツ科学科の1年生が、初期演習Ⅰの授業の一環として、神戸市北区にある丹嶺学苑研修センターにて日帰り研修を実施しました。新緑がまぶしい季節、自然豊かな山間に位置する研修センターは、整った設備と開放的な空間が魅力で、本学科にとって毎年大切な学びの場となっています。本研修はAB組・CD組の2クラスに分かれて日程を調整し、それぞれが恵まれた環境の中で貴重な体験を積みました。
午前中は、野外クッキングとして「飯盒炊飯」と「カレーづくり」に挑戦。役割分担を行い、声を掛け合いながら協力して調理を進める中で、協調性やチームワークの大切さを学びました。火おこしや火加減、手際の良さが問われる作業でしたが、健康・スポーツ科学の学生にとっては協調性は得意分野。楽しみながら取り組み、それぞれのグループが個性豊かなカレーを完成させました。
午後からは、健スポ学科らしいスポーツ交流プログラムを実施。AB組は晴天のもと、ドッジボールなどのクラス対抗競技に大いに盛り上がり、仲間との一体感を深めました。一方、CD組はあいにくの雨に見舞われましたが、室内でのアクティビティを通じて、室内とは思えないほどの運動量と熱気で盛り上がり、活発な交流が行われました。
今回の研修では、共同作業やスポーツを通じて、仲間意識を育み、集団の中での自分の役割について考える良い機会となりました。参加した学生からは「クラス全体の雰囲気がより良くなった」「キャンパスの生活に慣れが出てきたり疲れも出てきたところだったので、非日常の環境で楽しい学びを経験してリフレッシュでき、残りも頑張ろうと思えた」といった声が寄せられ、学びと友情が深まる思い出深い一日となりました。
Camping 2025に招待された武庫女ダンス部がフランス・リヨンで国際交流
毎年、世界中のダンス教育に貢献している高等教育機関から30校が、フランス・パリに拠点を置くCN Dより招待を受けプロのダンサーとの創作プロセスを経験するCamping が開催されています。今年は17年目を迎え、武庫川女子大学も招待されました。Camping では学生同士の交流・学び合いに焦点を当て、毎朝、学生指導のレッスンが行われています。昨日6月20日は武庫女ダンス部が「なぎなた」の所作からヒントを得たレッスンを考案し、指導を担当しました。最後には南中ソーランを世界各国から集まった参加者全員に教え、最後には「どっこいしょ!どっこいしょ!」の掛け声の大合唱と共に踊り、盛り上がりました。
https://www.cnd.fr/en/program/group/4831-workshops-camping-2025
2025年度第1回オープンキャンパスが開催されました
6月22日(日)、武庫川女子大学では2025年度第1回オープンキャンパスが開催され、晴天にも恵まれ、多くの高校生・保護者の皆さまにご来場いただきました。ご参加いただきました皆さま、誠にありがとうございました。
当日は、健康・スポーツ科学部の両学科――健康・スポーツ科学科およびスポーツマネジメント学科の概要説明に加え、それぞれの学科における特色ある取り組みについて、教員および在学生からの発表が行われました。
健康・スポーツ科学科からは、松本裕史教授による「海外研修プログラムの歴史と展望」の紹介がありました。本学科が長年実施している海外研修の意義と、昨年行われたニューヨークでの研修について、実際に参加した在学生が登壇し、現地での貴重な体験やエピソード、研修を通して得た視点の変化、将来に向けた国際的な目標の芽生えなど、リアルな声を届けてくれました。
また、スポーツマネジメント学科からは、宇野博武准教授によるゼミ活動の紹介があり、2名のゼミ生が登壇。自身の研究テーマや取り組みについて発表を行いました。とくに、スポーツマーケティングにおけるオペレーションの柔軟性を、新たな質的研究手法を用いて分析・統合した研究事例は、来場者の関心を大いに集めました。
次回のオープンキャンパスは、7月13日(日)に開催予定です。
学科の学びや雰囲気を直接体験できる貴重な機会です。
皆さまのご参加を、教職員・在学生一同、心よりお待ちしております。
今季も甲子園STYLEがスタートしました。
武庫川女子大学 健康・スポーツ科学部の学生たちが、甲子園スタイルガイド掲載エリアのグルメや絶景スポットなどのオススメ情報を巡りながらレポートし、その公式インスタグラムを運営しております。その2025年度がスタートしました。第一回目は、阪急阪神マーケティングソリューションズ株式会社と西宮市都市ブランド発信担当の方とのキックオフが行われました。一年間、学生ライターとして西宮市のスポットやイベントを取材していきます。ぜひ公式インスタグラムをフォローください。
第36回兵庫体育・スポーツ科学学会大会にて本学学生がポスター発表を実施 ~岸本さんが学生優秀発表賞を受賞~
令和7年6月8日(土)、神戸大学深江キャンパスにて開催された「第36回兵庫体育・スポーツ科学学会大会」において、本学健康・スポーツ科学科4年の髙嶋紗莉さんおよび岸本彩那さんが、学部学生によるポスター発表を行いました。
髙嶋さんは、「イベント招致戦略に関する先行研究の検討」(指導教員:宇野博武准教授)というテーマで発表を行い、地域活性化やスポーツイベント運営に関する研究的視点を提示しました。また、岸本さんは「女子大学アスリートの月経と生理用品に関する実態調査」(指導教員:中堀千香子准教授)をテーマに、女性アスリートに特有の健康課題に焦点を当てた実践的な研究成果を発表しました。
さらに岸本さんの発表は、テーマの社会的意義と発表内容の完成度が高く評価され、「学生優秀発表賞」に選出されました。
両名とも、初めての学会発表ながら、丁寧な準備と積極的な質疑応答を通じて、今後の研究活動に向けた大きな一歩を踏み出しました。
参加学生のコメントは以下の通りです。
【髙嶋紗莉さんのコメント】
「兵庫体育・スポーツ科学学会において、『イベント招致戦略に関する先行研究の検討』というテーマで初めて個人研究の発表を行いました。不安もありましたが、無事に終えることができ安心しています。発表後のディスカッションや懇親会では多くのご意見をいただき、大変貴重な経験となりました。卒業研究では姫路市への実践的な還元を視野に、さらに研究を深めていきたいと考えております。」
【岸本彩那さんのコメント】
「春休みから中堀先生のご指導のもと準備を進めてきた発表で、学生優秀発表賞をいただけたことを嬉しく思っています。当日は多くの質問やご意見をいただき、自分の研究への理解がより深まりました。この経験を今後の学びに活かしていきたいです。」
今後も健康・スポーツ科学部では、学生の主体的な学びと発表の場を積極的に支援し、学術的・社会的に意義のある研究活動を推進してまいります。
体操部が西日本インカレで団体・個人ともに優勝しました!
体操部が令和7年5月30日(金)~6月1日(日)にスカイホール豊田(愛知県)で開催された、「第75回西日本学生体操選手権大会」において、団体・個人ともに優勝しました◾︎団体
武庫川女子大学 優勝
(藤井夢、小谷みつは、平岡ひなた、星有夏、佐々木美和、宮崎絢叶)
◾︎個人総合
小谷みつは 優勝
宮崎絢叶 3位
◾︎種目別
段違い平行棒 準優勝 宮崎絢叶
平均台 優勝 小谷みつは
ゆか 優勝 宮崎絢叶
たくさんのご声援、ありがとうございました。
8月18日(月)~8月22日(金)に開催される「第77回全日本学生体操選手権大会」への出場が団体、個人ともに決定しました。
団体6位入賞を目指し、部員一丸となり邁進してまいります。
関西学生舞踊連盟発表会にダンス部が参加
4月27日に関西学生舞踊連盟による合同発表会「gift」が開催されました。本学ダンス部からも2作品を発表しました。
委員長を務めたのはスポーツマネジメント学科3年の岡田亜弓さんは「多くの方々の温かい支えのおかげで、公演を無事に終演することができました。今後も感謝の気持ちを胸に、より一層精進してまいります。」と感想を述べ、今年度の活動に向け意気込んでいました。
豊永ゼミがキッザニアの万博アンバサダーに就任!!
ダンスにまつわる実践・研究を行う、豊永・村越ゼミは、大阪・関西万博「こどもミライ祭り」において、大阪府の特別支援学校の子供たちと共にダンスパフォーマンスを創作、万博会場にて披露することになりました。
これに先立ち行われた大学とキッザニアとの協定式にで特別パフォーマンスを行うとともに、「アンバサダー」への任命を承りました。
今後は、数回にわたるWS形式でのクリエーションを経て、8月7日に万博EXPOアリーナにてパフォーマンスを行います!
【速報】令和6年度 公認アスレティックトレーナー実技試験にて健康・スポーツ科学科学生が現役合格!
令和6年度 公益財団法人日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー専門科目検定試験(実技)の結果が発表され、
本学 健康・スポーツ科学部 健康・スポーツ科学科(令和7年3月卒業)の保科 永美さんが現役合格を果たしました。
この結果により、保科さんは日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー資格を取得いたします。
この資格は、選手を支えるアスレティックトレーナー資格の中でも最難関の資格として知られています。
保科さんは、日本女子フットサルチームに所属する現役アスリートでありながら、大学での学業と両立しつつ、資格取得に向けて地道な努力を重ねてきました。
4年次11月に理論試験を突破すると、卒業論文の執筆や競技活動に加え、年末には競技中に手術を要する大けがを負うという困難にも直面。
それでも挑戦をあきらめることなく、2月の実技試験に向けて懸命に練習と学修を重ね、今回の快挙を成し遂げました。
今後、本学科ホームページにて、保科さんの合格までの軌跡や想いを語った特集インタビュー記事を掲載予定です。ぜひご覧ください。
本学 健康・スポーツ科学科は、日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーの免除適応コース認定校として、女性アスレティックトレーナーの育成にも力を注いでおり、今後も実践的かつ高度な専門人材の育成に取り組んでまいります。