みなさんこんにちは!
#女子活×MWUプロジェクトの
日本語日本文学科4年生の見本、3年生のTanka、食物栄養学科3年生のおみです!!
今回みなさんにお伝えするのは、運動とストレスの関係についてです!(*´▽`*)
リハビリテーション科学を研究されている健康・スポーツ科学部の松尾善美教授にオンライン取材を行い、毎日の生活に役立つ情報を、たくさん教えていただきました。先生、ありがとうございました!
【企業コラボプロジェクト アンケート結果#3】~精神面の変化~でお伝えした運動と精神の関係について追求しています。
◎そもそも、運動不足になるとどのような悪いことが起こるのでしょうか?
おみ:若年女性が運動をしない理由は何ですか?また、男性と女性に運動量の差はありますか?
先生:年代によって理由が異なります。
20代女性は「汗をかくのがいやだ」「動くことが面倒」、30代女性は「家事や子育てが忙しい」という理由により、男性と比べて女性の運動量が少ない傾向があります。
おみ:確かに、いざ運動しよう!と思っても面倒で実際に行動に移さないことが多いです...
先生:運動は継続するのが難しいです。親しみがないのが大きいのかもしれませんね。
おみ:一日どのくらい運動すればよいですか?
先生:運動としては、1日20分以上60分未満が世界的な基準となっています。
有酸素運動がよく、目安はちょっと息が上がるくらいを継続することです。
単にゆっくり歩いたりしゃべりながらではなく、一生懸命歩くなど意識することが大事です!
おみ:運動とメンタルヘルスについて教えてください!
先生:運動はメンタルヘルスにいいことがあります。
メンタルヘルスとは、精神面における健康のことです。
近年の研究で、
運動により記憶形成に関与している海馬の働きを改善し、認知機能やうつなどメンタルヘルスの改善効果を得られることが知られています。
運動の効果は健康な方々だけでなく、うつ病などの疾病の治療にも応用されています。
◎では、体を動かすことでストレスが解消されるのはどうしてでしょうか?
見本:運動でストレスを解消している女子大生は8.4%いました。
運動後に爽快感を感じ、ストレスが解消された経験は私にもありますが、体を動かすことでストレスが解消されると感じるのはどうしてですか?
先生:完全な解明はされていませんが、継続的な運動によって脳内でいわゆる「脳内麻薬」が分泌されることで一時的な多幸感が関係しているとされています。
例えば、陸上選手が息苦しさを我慢して走り続けると、ある時点から逆に快感を感じる「ランナーズ・ハイ」という現象が挙げられます。
見本:「麻薬」ってなんだか怖いですね・・・。
先生:実際、運動することでどうしてストレスが解消されるのかというメカニズムは全てが解明されているわけではなく、神経科学分野などで現在研究は進んでいます。これまでの説では
1)前頭前野の脳血流が増加する
2)脳内でセロトニン、エンドルフィン、ドーパミンなどが分泌される(脳内麻薬)
3)筋力増加や体力の向上が体温の上昇や免疫機構の活性化,気分の改善などを引き起こす
4)ストレス下における交感神経活動の耐性や副交感神経活動の活性を高める
5)自己統制感覚や自己効力感が増す
などで説明されています。
見本:詳しく説明していただけますか?
先生:では、3)と5)について説明していきます。
3)筋力増加や体力の向上が体温の上昇や免疫機構の活性化,気分の改善などを引き起こす
お風呂に入ると気分がリラックスするのと同様に、運動し体温が上がることでリラックスしやすい状態になります。
なぜかというと、体温が上がるということは副交感神経というリラックスを促す神経が働き、気分の改善やストレス解消につながるからです。
5)自己統制感覚や自己効力感が増す
自己効力感とは、自信度、つまり、ある程度自分に自信がある感覚のことです。
運動をすると「運動ができる」という自信が付きますよね。
このことが「他のこともできるかも!」という自信につながるというわけです。
つまり、運動によって自己効力感を得ることで、その心理的な面が強化されストレス解消につながっていくのです。
・・・余談ですが、みなさんは「ヘルスリテラシー」という言葉をしていますか?
正しい健康情報のことで、食生活など、健康に関係することすべてに関わっており、女性に関するヘルスリテラシーの高さが仕事のパフォーマンスの高さに関連する、という最近の研究が出ています。
今から自分の健康のことを客観視して運動をしていければ、皆さんも高いヘルスリテラシーを得られると思いますよ。
見本:「運動でストレスが解消される」ことに様々な側面があることがわかりました!なんだか体を動かしたくなってきちゃった!
ここまで読んでくださった方はこう思われているのではないでしょうか。
「運動の大切さは分かったけど、それって運動が好きじゃないと実践できなくない?」
ですよねぇ~・・・。分かります。なので最後にこんな質問もしてみました。
Tanka:運動が苦手な人にこの話をどんな風に捉えて欲しいですか?
先生:今や人生100年時代ですよね。女性の場合は特に、長く健康でいるためには運動も不可欠な手段になっています。
例えば更年期を乗り越えるときに運動をしている方がいいと言われています。あと、女性は3人に1人が生涯に何らかの"がん"にかかることがわかっています。
Tanka:(がんにかかる人ってそんなに多いんだ...)
先生:そして、十数種類のがんは運動習慣のある人の方がなりにくいことが明確にわかっています。
このようなことを踏まえて、「運動いや!」と言っている場合ではなく...笑 生活の一部にしていただけたらと思います。
Tanka:もう「運動して欲しい!!!」と言うことですね!笑
松尾先生:そうですねぇ...笑 皆さんの立場からして、どうしたら運動を好きになれると思いますか?
Tanka:楽しかったらするのかなって思いますね。運動で成功した経験がないから、あまり運動が好きじゃないのかなって、もし楽しいとか喜びが分かち合える経験があれば楽しみになるのかなと思います。
先生:運動が苦手や嫌いな人にはソーシャルサポートがいいです。
先生:友達や家族と運動・スポーツをすることをおすすめしますよ。
Tanka:有酸素運動、無酸素運動どちらの方が良いのでしょうか?
もし片方だけするとしたらどちらをおすすめしますか?
先生:医学的には有酸素運動の方が良いといわれています。無酸素運動すると乳酸が出てきますよね。昔は悪いものといわれていましたが、乳酸には良い働きもあるため、どっちが良いのかと言われると...できる人、若い人は有酸素運動も無酸素運動もしたら良いと思います。
◎最後に
先生:これまでいろんな研究で「どうすればみんなが運動できるようになるか」調べた人がいるのですが、これという方法はないという結論になりました。なので、いい方法を編み出してください笑 若い女性を動かす方法を...
3人:あはは...笑笑
取材に応じていただいた松尾先生、ありがとうございました!
多くの人に「運動」を親しんでもらえるよう情報発信していきたいと思います!
次はどんな記事が出るのかお楽しみに!(^^)/
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