西日本で最大級の規模となる心理分野の研究拠点「総合心理科学館」の地鎮祭が行われました。2011年秋に竣工予定。産経新聞で紹介されました。
2010/12/02
いじめ、児童虐待、不登校、家庭内暴力(DV)など子どもや家族を取り巻くさまざまな心理臨床的諸問題に対応するため、本学はその研究拠点として新校舎「総合心理科学館」=写真中は完成予想図(正面)=を西宮市鳴尾町1丁目に新築します。12月1日午前、地鎮祭が行われ、周辺自治会関係者や建築関係者、学院教職員・学生など約60人が参列して工事の安全を祈りました=写真左=。
※「総合心理科学館」建設の話は、産経新聞の12月2日付朝刊社会面で紹介されました。
この学舎は、心理学の研究施設としては、西日本最大級の規模になります。大学院文学研究科臨床心理学専攻や発達臨床心理学研究所、音楽学部の音楽療法部門が入ります。学内の心理に関連する研究部門を集結させることで、研究の発展と地域への支援を充実させることを目的としています。竣工は2011年11月、使用開始は2012年4月を予定。
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◇「総合心理科学館」の建物概要◇
敷地面積 : 1384.33㎡(約419坪)
建築面積 : 855.70㎡(約259坪)
延べ面積 : 3447.28㎡(約1043坪)
規 模 : 地上6階建て
構 造 : 鉄筋コンクリート造
設計・施工 : 清水建設株式会社
工 期 : 2010年12月1日 ~ 2011年11月30日 (予定)
◆1階には、心の悩みの相談に訪れる方々を温かく迎える環境を整えます。
武庫川女子大学発達臨床心理学研究所では、教員や大学院生がさまざまな心の悩みについての相談に応じていますが、その相談室の機能をこの建物に移します。来談者のプライバシーに考慮し、建物西側に来談者専用のエントランスを設置=写真右=。エントランスやカウンセリングルーム、待合室は、来談者を温かく迎えるために明るい色調のデザインとなっています。
◆高層階には、学舎としての快適な環境を追求。心理系分野の研究拠点となります。
2階以上の高層階には、大学院文学研究科臨床心理学専攻の大学院生、教員が使用する講義室や研究室のほか、「脳波データ分析室」やコンピュータを備えた「情報処理室」などの設備が入ります。本学における心理系分野の研究拠点となります。
◆既存の校舎と調和するデザイン。環境保全にも配慮しています。
外観はレンガ色で、武庫川女子大学の他の建物と調和するようにデザインされています。建物の屋上や壁面を緑化したり、周辺に樹木を植えたりし、地球環境保全や周辺の生活環境保全にも配慮しています。