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「学生一人ひとりを大切にする教育が、今日の武庫川女子大学を築きました」。大学経営について考える公開シンポジウムで、糸魚川学長が本学の教育について語りました。

2010/12/10

 大学経営について考える公開シンポジウム「危機の時代の大学経営」(NPC大学問題研究所主催)が12月10日、関西大学高槻ミューズキャンパスで開催されました=写真中=。本学の糸魚川直祐学長がパネルディスカッションのパネリストとして出席し、「しっかりした教育目標を立て、実践力のある学生を育て、学生一人ひとりを大切にする教育が、今日の武庫川女子大を築きました」と本学の教育について語りました=写真右=。会場には関西の大学・教育関係者約350人が集まり、パネリストたちの話に熱心に耳を傾けました。

 このシンポジウムは、関西圏の私立大学の現状と課題を分析し、望ましい大学経営を考えることを目的に、初めて開催されました。上原洋充・関西大学理事長の開会あいさつに続いて、前文部科学省高等教育局長の徳永保・国立教育政策研究所長と朝日新聞出版の中村正史・「大学ランキング」編集長が講演しました。

 続いて、糸魚川学長、関西大学の小西靖洋・常務理事、京都橘学園の梅本裕・理事長、日本ツーリズム団体連合会の舩山龍二・会長、中村・編集長をパネリストとして、パネルディスカッション「大競争時代の大学経営」が行われました=写真左=。

 糸魚川学長は、大学の危機が叫ばれていることについて「大学には、競争による淘汰の原理は必ずしも当てはまりません。日本の大学進学率は韓国などと比べても、まだまだ低い。大学の対象者を25歳に広げる、それに海外の学生も取り込めれば、日本の学生はまだまだ増えます。しっかり教育に取り組めば、すべての大学がウィン・ウィンの関係になることができます」「大学経営には、良い教育・研究、そして学生支援が不可欠です。良い教育、授業をするには、二つのことが必要です。第一に、教員が学生の教育に情熱を持つこと。二つ目に、教員が学生に授業の内容を明確にし、明快に解き明かすことです」などと指摘。最後に、今後の大学経営について「教員・事務職員が危機感を持ち、自らの大学を良くしようという強い気持ちを持つことが大切」「各大学が危機感を共有し、本音で話し合える場を増やす必要があります」と提言しました。

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