津波の避難訓練が行われ、学生や教職員ら約20人は想定時間内で、安全と言われるエリアまで無事に“避難”しました。
2011/11/28
津波の避難訓練が11月28日午前に行われ、学生や教職員約20人が中央キャンパスから北3.6kmの西宮市立北甲子園口市民館まで歩きました。地震が発生してから津波が来るまでは60分以上はかかると言われていますが、この日は全員が約45分で標高約6mの同市民館に到着しました。
訓練は、東海・東南海・南海地震が発生し、瀬戸内海沿岸部に津波警報が発令され、約5mの津波が襲来する―という想定で行われました。
午前10時、学院の防災対策ワーキンググループのメンバーや設備課員、総務課員が本館の放送室で緊急放送設備の使用方法を確認しました。「係員の誘導指示に従って、順番に避難してください」などと緊張した面持ちで放送内容を練習し、あわせて学内避難ルートの確認も行いました=写真右=。
同11時に、学友会役員の学生7人と防災対策ワーキンググループリーダーの山本昌弘・武庫川学院事務局長、松井徳光・学生部長らが中央キャンパスを出発。西宮市は『JR神戸線より北側は線路が堤防の役割を果たすため、津波襲来時はなるべくJR以北に避難する』ことを推奨していることから、一行は北へ向かって歩き始めました=写真中=。
早い人で約40分で、遅い人でも45分で目的地に着き、全員で記念撮影=写真左=。この後、中央キャンパスに戻り、反省会を開きました。
学生らは「思ったより、早く目的地に着きました。これなら、逃げられるかなと思いました」などと一様に避難に自信を持った様子。しかし「本番では、道路は避難する車で渋滞し、今日のようには歩けず、もっと厳しい状況になるのでは」「もっと多くの学生が一斉に避難すると、今日のようには早くは避難できないと思う」「避難路には狭い道やJRの隊道もあったが、実際に地震が発生すれば、通れなく恐れがある。できるだけ、狭い道は避けた方がいいと思います」などと、問題・課題の指摘も続出。「緊急時には、学生の携帯電話に情報を流すようにしてほしい」などという要望も出ました。
山本昌弘・事務局長は「実際に歩いた結果や参加者の意見を参考にして、学生や教職員の安全を守るよう防災対策を進めたい」と話していました。