高齢者栄養科学研究センター主催の公開シンポジウム「高齢者の健康と栄養の支援に向けて」が開催されました。
2012/03/19
武庫川女子大学高齢者栄養科学研究センター主催の公開シンポジウム「高齢者の健康と栄養の支援に向けて」が3月17日午後、中央キャンパスの栄養科学館で開催され、地域の方や、本学の教員・学生など約100人が参加しました=写真左=。
始めに、福尾恵介・同センター長、糸魚川直祐学長が開会あいさつ。食品の細胞組織を生かしたまま冷凍する機能・CAS(キャス)を備えた急速冷凍装置開発を本学に寄贈したアビー社の大和田哲男社長が「武庫川女子大学は日本の高齢者と若者を元気にする出発点です」と来賓あいさつをし、糸魚川学長に「CAS認定証」を授与しました=写真中=。
シンポジウムでは、心理・社会福祉学科の前田美也子准教授が「鳴尾地区ひとり暮らしアンケート」の結果を報告し、「高齢者の生活実態や地域における生活ニーズを把握することは、今後の地域支援の検討に役立つほか、実際に調査を行った学生にも得るものがあったと思います」と説明しました。食物栄養学科を卒業し、現在は堺市健康福祉局健康部健康医療推進課に勤める萩里早紀さんは「学生時代にセンターの活動に携わり、一人ひとりの健康のために、さまざまな面から支援することが大切だと学びました」と話しました。尼崎中央病院で医療ソーシャルワーカーとして勤める、心理・社会福祉学科の卒業生、神田真希さんは「現在の職に就き、地域の高齢者を支援する上で、学生時代のセンターでの活動は貴重な財産になっています」と語りました。そのほか、西宮市社会福祉協議会の濱田美貴子氏、民生・児童委員の後藤方江氏がセンターの活動を振り返りました。
第2部では、福尾恵介・同センター長が「高齢者栄養科学研究センター実施事業と今後の展望」と題して、「生きがいコミュニティ講座」「栄養サポートステーション」などの実施事業を説明し、「認知症予防事業」などの今後予定されている事業について展望を語りました=写真右=。続いて、学生・院生と参加者がグループに分かれて、今後の高齢者栄養科学研究センターへの地域からの提案・要望について懇談しました。また、栄養科学館の見学会も開催されました。