17万人の卒業生で組織する「鳴松会」の地区懇談会が各地で開催されました。小倉会場では、元オリンピック代表選手の卒業生が講演。
2012/09/10
17万人の卒業生で組織する「鳴松会」の平成24年度の各地区懇談会が8月から9月にかけて、西日本の3会場で開かれ、卒業生や教員らが集い、学院の発展を喜び合いました。
中国・九州・沖縄地区の懇談会は9月9日、福岡県小倉市内のホテルで開かれ、卒業生ら58人が出席、司会は福岡支部長の田林妙美さんが担当しました。
元五輪選手(平泳ぎ)の卒業生・春岡杜史子さんが講演
1976年のモントリオール五輪の日本代表選手(水泳平泳ぎ)になった「はるおかスイミングスクール」社長の春岡杜史子さん(83年に教育学科を卒業)=写真右=が『水緑に導かれた私の人生』と題して講演。春岡さんは、小学生や中学生の頃、いじめの被害に遭いながら、平泳ぎの猛練習を続けました。五輪代表に決まった瞬間、自分をいじめていたと思っていたスイミングスクールの先輩が泣きながら抱きついてきた時、「仲間って、チームっていいな」と思い、代表選手になったのは自分の力ではなく、先輩やコーチ、両親のお蔭だと知りました。
春岡さんはその後、日本の五輪代表選手や韓国の五輪代表選手らを育て、韓国の水泳連盟から表彰されています。「水泳が嫌になることもありましたが、続けたから、いろいろな人とのつながりが出来ました。水泳がさまざまなことを教えてくれました。水泳のお蔭で、今もみずみずしく生きています」と語り掛けました。
「卒業生の力が学院の発展を支えています」糸魚川学長
「鳴松会」の谷本敏子幹事長(薬学部教授)は「卒業生一人ひとりの力は小さいくても、17万人の力を結集すれば、何かが出来ます。何かをやりましょう」と呼びかけ。糸魚川直祐学長=写真中=は「武庫川女子大学は女子大の中で、学生数と教育の力はナンバー1を誇り、カヌー部とタッチフットボール部は日本一になるなど、スポーツの力も日本一です。卒業生の数も女子大で一番。卒業生の力が、武庫川学院の素晴らしい発展をささえています」とあいさつしました。
「武庫川の卒業生で良かった」と参加者
会食、懇談の後、各支部長が近況を報告=写真左、左奥の着物姿は司会の田林さん=。「毎年、会員は増えています。先日は、ESSの先輩と40年ぶりに再会し、『武庫川の卒業生で良かった』としみじみと思いました」(大分支部)、「母校の発展に驚いています。健康あってこそ、今の自分があります。1年1年を大事にして、松鳴会の活動をしていきます」(山口支部)、「二度とない人生だからという気持ちで、これから精一杯生きていきたい」などと、参加者は入れ代わり立ち代わり、同窓のつながりを大切にしている心情を語りました。
最後に全員で学院歌を斉唱し、1年後の地区懇談会で再会することを約束しました。