大々的なリニューアル工事を行っていた中央図書館が11月16日、グランド・オープン。就職活動・資格取得の関係図書なら何でもそろったフロアも利用できるようになりました。
2013/11/17
大々的なリニューアル工事を行っていた中央図書館(地下1階、地上6階建て、延べ23,434㎡)が11月16日、グランドオープンしました。午後には図書館の学生スタッフSSLC(=Student Staff for Library Commons)が企画・運営するオープニング・セレモニーが開かれ、学生・教職員・関連企業から約300人が参加しました=写真左=。
SSLCには以下の3つのグループがあり、現在のメンバーは34人です。
①図書館の蔵書を使った企画運営を担う「ライブラリー・アド・グループ」
②ライブラリー・カフェの運営を中心とした活動に取り組む「ライブラリー・マネジメント・グループ」
③平成26年度創刊予定の「武庫女スポーツ新聞」の編集「『武庫女スポーツ新聞』編集局」
5階のライフデザイン・スタジオは就活、資格取得に特化したフロア
今回新たに完成した5階部分「ライフデザイン・スタジオ」=写真右=は全国の大学でも極めて珍しい、就職活動と資格取得に特化したフロアです。
現時点で入手できる就職と資格取得に関する本のほぼすべての4,000冊を配架しました。従来の図書館の分類にこだわらず「公務員」「ビジネス」「教員採用」「スキルアップ」「インテリア」「語学」など、資格や仕事などで本を分類して配架しているので、直観的に自分に適した本を見つけることができます。
またSSLCが、お薦めの本を書店のように工夫して並べ、コメントを書いたポップも掲示して手に取りやすいように配架しています。
学生が創る「未来を拓く、知の拠点」
オープニング・セレモニーは2階で開かれ、総合司会の辰巳由貴さん(英語文化学科3年)の開会宣言のあと、演奏学科の学生によるフルート5重奏が披露されました。
糸魚川学長が挨拶に立ち、「この新しい図書館を大いに活用しましょう」と話しました。
学生スタッフSSLCが図書館のコンセプト「未来を拓く、知の拠点」に基づいて各階を紹介。
1階カフェのデザイン会議に参加した生活環境学科建築デザインコースの学生が、建築デザインの担当者からオリエンテーションを受けた後、意見や要望を提案し、「落ち着いた色調にして、騒ぎにくい雰囲気に」「鞄をいれるかごを置く」などが実際に採用されたことを報告しました。
9月から公募していた1階カフェの名称は「ライブラリー・カフェ」に決定。100人中7人がこの名前に応募していました。
スタッフ・ユニフォームも学生がデザイン
生活環境学科坂口ゼミの5人が、スタッフ・ユニフォームをデザインしました。学生スタッフはピンク、職員はブルーと明るく優しい色合いにし、立場の違いも分かるようにしました。1階カフェのスタッフが身につけるエプロンは「女子大生が着たくなる」をテーマに、可愛らしく上品なものになりました。デザイン制作の報告の後、SSLCのメンバーによる、ユニフォームのファッション・ショーが行われました=写真中=。
この後、食物栄養学科の松浦寿喜教授の研究室が開発した、食べても血糖値の上昇が少ない、体に優しい「薬膳ケーキ」を大学院生が紹介。ブレイク・タイムには、1階ライブラリー・カフェでケーキが振る舞われましたが、試食した学生たちは「さっぱりした味で、おいしいです」「ヘルシーで食べやすいケーキですね」と笑顔で話しました。
その他、Skypeを利用した遠隔授業、「武庫女スポーツ新聞」創刊のプロジェクトの説明がありました。
「素敵な図書館を目指します」と学生スタッフ
SSLC代表の桝田佳奈さん(日本語日本文学科3年)は「『素敵な図書館にしたい』という願いで心をつなぎ、10月中旬から休むことなく一生懸命打ち込んできました。知とエネルギー全開の魅力的な図書館を目指して精いっぱい頑張ります。これからも、お力添えをよろしくお願いします」とあいさつしました。
最後に河内鏡太郎図書館長が「新しい図書館を、優しく温かく見守っていただけたら幸いです」と締めくくりました。