環境シンポジウム「循環型社会に貢献する『エコロジー白衣』の取り組み」が開催されました。
2014/07/21
武庫川女子大学の環境シンポジウム「循環型社会に貢献する『エコロジー白衣』の取り組み」が7月21日、中央キャンパスの日下記念マルチメディア館メディアホールで開催されました。学生や教職員など約250人が参加し、環境問題の専門家の講演などに熱心に耳を傾けました。
武庫川学院は2008年5月、「武庫川女子大学環境宣言」をし、学院全体で環境保全に積極的に取り組んでいます。シンポジウムは、その一環として企画しました。「エコロジー白衣」は、帝人が開発したポリエステル製品のリサイクルシステムを活用し、リサイクルが可能な再生ポリエステル素材を使用して開発したもので、その利用やリサイクルによって学生への環境教育実践する取り組みです。糸魚川学長が「循環型社会を考える有意義なシンポジウムを開くことができます」とあいさつしました。
司会は大学放送部の橋本雛さん(情報メディア学科3年)が担当。シンポジウム開催に先立ち、武庫川学院省エネルギー推進委員会から、平成25年度のエネルギー削減に貢献した上甲子園キャンパスと丹嶺学苑に対して表彰状が授与されました。
「エコロジー白衣」を発表するファッションショーでは、生活環境学科、食物栄養学科、薬学科の学生計5人とラビーがモデルになり、「生地がやわらかく上品」「動きやすく、スタイルがよく見えるデザイン」など白衣の特徴や着用感などもあわせて紹介しました。
基調講演「今、なぜエコロジー白衣なのか?」京都大名誉教授の芦田譲氏
京都大学名誉教授でNPO法人「環境・エネルギー・農林業ネットワーク」理事長の芦田譲さんが「今、なぜエコロジー白衣なのか?」と題して基調講演しました=写真中。芦田さんは環境問題における3R(Reduce、Reuse、Recycle)について説明し、「エコロジー白衣は再利用ができ、学校という場では納品と回収がしやすいという利点があります。一方でコスト面で課題がありますが、新たな試みとして今後の広がりが期待されます」と話しました。
パネルディスカッションでは、帝人が企業として考える環境への取り組みとポリエステル繊維製品のリサイクルの例を説明した後、本学の教員と学生が「エコロジー白衣」の使用について発表しました=写真右。植田こころさん(生活環境学科4年)は研究室で「エコロジー白衣」を対象に卒論に取り組み、「吸湿性が綿タオルと同等であること、油性・水溶性どちらの汚れも水洗いで落とせること、薬学科1年生へのアンケートで90%以上が使用感に満足していること」を報告しました。
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省エネルギー推進委員会による省エネポスターや学友会総務委員会の協力による省エネポスターを学内に掲示し、省エネに取り組んでいます。