情報メディア学科 大森ゼミ生が、中小企業の経営課題解決に挑む「近畿圏実践型課題解決プロジェクト『Ai-SPEC』」の最終発表会で準優勝しました。
2017/12/01
情報メディア学科 大森ゼミ3年生の田住鞠奈さん、田附春菜さん、峪 紫さん=写真左から順=が11月23日、経済産業省 近畿経済産業局主催の「近畿圏実践型課題解決プロジェクト『Ai-SPEC』」の最終発表会で準優勝しました。今年のAi-SPECには、大阪地区と京都地区から計23大学37チームと32企業が参加。大阪地区大会と京都地区大会を勝ち抜いた計11チームが最終発表会に臨みました。
最終発表会のプレゼンテーション時間は10分で、審査基準は、論理性(20点)、情報収集力・情報活用力(10点)、具体性(20点)、実現可能性(10点)、独創性(30点)、プレゼンテーション力(10点)の6項目、計100点満点です。
田附さんら3人は、創業71年の老舗食堂、株式会社赤丸食堂(大阪市港区)とタッグを組みました。株式会社赤丸食堂には「新規顧客を獲得する」「若い女性客を増やす」「客単価を上げる」という課題がありました。3人は課題解決に向け、赤丸食堂が販売しているラムネのパッケージデザインを作成したり、赤丸食堂近隣で働く人たちが実際にどんなところで昼食をとっているのかフィールド調査をしたりしました。また、20代の女性を中心に意見を集め、デザートメニューの考案やミニおかずを提供することなどを提案。その結果、売り上げの増加が見られました。
3人は「老舗でもあり、地域密着型の食堂。その時々の状況を細かく見ないと次へ向けての判断ができないため、30回ほど食堂に通いました。見ず知らずの方に話しかけることも、今までやったことがなかったので大変でしたが、いい経験になりました」「中小企業であるがゆえ、提案してもできることとできないことがあるということを知りました。また、根拠や理由を示すことの重要性を感じました。今まで何に対しても『そういうものなんだ』と受け身でしたが、今はどうしてそうなるのか、すべてのことに対して疑問を持つようにもなりました」「調査のため414枚のアンケートを配布しましたが、回収できたのはたった16枚。厳しさを実感しました。いい経験ができたと思います」と話しました。
「近畿圏実践型課題解決プロジェクト『Ai-SPEC』」とは : 中小企業の経営課題について、学生チームが企業を訪問し、課題の詳細ヒアリングを行った後、企業と共に課題解決に向けて取り組み、発表会を通じて広く発信することを目的としたプロジェクトです。