「いい香り」「おいしそうだね」。小学生が学校教育館の屋上でいちご摘み体験をしました。
2019/05/14
西宮市立鳴尾小学校(西宮市鳴尾町5、小山貴美子校長)の2年生66人が5月14日、教育学科の酒井達哉ゼミ生が育てた「鳴尾いちご」を摘む体験をするため、学校教育館を訪れました。
小学生はクイズ形式などで鳴尾地区やいちごについて学習した後、学校教育館の屋上に上がりました。まず、屋上から見える駅や学校などクイズで回答した地元の様子を確認。続いて、すでに甘い香りにつつまれた屋上のいちご畑で実際にいちごを収穫。「おいしそう!」「こんな大きいのがあった!」など、楽しそうにいちご摘みを体験しました。児童の収穫した、いちごの重さを量ると、合わせて約12キロもありました。
酒井ゼミは2016年度から生活科の出前授業で同校へ出向き、「鳴尾いちご」の歴史を分かりやすく劇化して伝えたり、ペットボトルを使った栽培キットの作り方やいちごの育て方を指導したりしています。
今回のいちご摘みは、今年度小学校で実際にいちご栽培を始める前の体験学習で、今後、秋から翌春にかけてゼミ生が同校で栽培キットの使い方などを継続して指導する予定です。
児童の採集したいちごは、洋菓子のベルンと酒井研究室とのコラボレーションとして販売される「鳴尾いちごスイーツ」の材料になる予定です。完成した商品はあらためて、採集した児童にも届けられます。
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酒井ゼミでは教育演習、卒業研究の一環として、大学がある鳴尾地区で明治から昭和の初めにかけて栽培された「鳴尾苺(いちご)」を環境学習における地域教材として活用しようと、学校教育館の屋上でいちごを栽培。西宮市内の2つの小学校で「鳴尾いちご」の歴史を伝える出前授業を行うとともに、「鳴尾いちご」栽培キットを環境学習教材として子どもたちにプレゼントする活動を行っています。