卒業生座談会「世界で、国内で活躍する先輩から」開催
2019/09/30
グローバルに活躍する卒業生による座談会「世界で、国内で活躍する先輩から―つながる・つなげる武庫女魂―」が9月28日、中央図書館2階グローバルスタジオで開かれ、約50人が参加しました。この座談会は武庫川学院創立80周年記念事業として開催されました。
文部科学省科学技術人材育成費補助事業 ダイバーシティー研究環境実現イニシアティブ(牽引型)として、女性研究者支援センターと男女共同参画推進室が実施。アリゾナ大学名誉教授 本宮暢子さん(文学部教育学科1979年卒)、株式会社ワールドピープルUSA代表取締役 田村玲子さん(文学部教育学科・1990年卒)、隠岐広域連合立隠岐島前病院勤務 高木絢加さん(生活環境学部食物栄養学科2009年卒)、イースタンワシントン大学文学部英語科講師 ハリス愛子さん(文学部英語文化学科2011年卒)の4人が登壇しました。本宮さん、ハリスさんはアメリカの大学で教壇に立ち、田村さんはアメリカで起業、高木さんはフィリピンで2年間、海外協力隊として活動した経験があります。
海外で活動するきっかけや家族の反応、研究者としての苦労、ライフイベントとの両立など、話題は多岐にわたりました。大学卒業後、助手として勤務した高木さんは「母校で学生に接するうち、自分の経験を通して彼女たちに何か伝えたいと感じ、海外に一歩踏み出したのがターニングポイントになりました」。30年間、アメリカで過ごし、今年、帰国した本宮さんは「大学卒業後、アメリカで運動制御を学ぼうと決意したのは、担任の先生のアドバイスのおかげ。当時、アメリカは未知の世界でしたが、今では海外がすぐそこにある、と感じます」。田村さんがそろばん10段の実力を生かし、アメリカに飛び出したのは、やはり武庫川女子大学がきっかけでした。「日本で就職も決まっていたが、恩師のアドバイスで決意しました。最近はネットで海外の情報が入るけれど、実際に行くのとは大違い。ぜひ踏み出して」と呼びかけました。7月に出産したハリスさんは「子育てと研究をどう両立するか、という課題に直面しているが、アメリカはオンライン授業が充実しているので自宅勤務が可能。学会発表もスカイプでこなしている」と、明かし、「日本にとどまっていては出会えない人に出会える。ネットワークが広がると、何十年先まで見通せるようになります」と話しました。
「武庫川女子大学の良さは」との問いに、「ありのままの自分で友人や先生と接することができた」「素直さ、優しさ、たくましさが武庫女生の魅力。素直だからいろんなことを教えてもらえ、成長できる」「人生を変える恩師との出会いがあった」など、感謝する声が相次ぎました。